介護職の日常

高齢者入居施設に勤める介護支援専門員の仕事と家庭。

現場と家族、医療を繋ぐ

80代のかやさんは社交的で歌が好きで、他者と上手に関わる方だった。 皮膚感染症にかかり暫く居室で過ごす日が続いてから、うつの症状が出始めた。家族に説明し、本人と面会する機会を作ったり、本人と電話で話したりしてもらい、症状を共有した。 主治医の…

窒息! 介護職の役割

一日の仕事を終え、使ったノートパソコンを事務所に帰した時だった。 バンバンバンバン・・・と音がする。 何の音? と思い、フロアを覗くと、何か分からない異様な空気。 入居者の一人が真っ白な顔を硬直させ、職員が背中を叩いている。 夕飯を喉に詰めて窒…

術後半年「何をしてもいい」

今年3月に右股関節置換術を受け、半年になる。 術後1か月、3か月、そして今回半年の定期受診。毎回同じようにレントゲンを撮った後に整形外科外来で診察を受ける。 11時半の予約だったが、10時頃到着すると、初めて駐車場に入る自動改札で並んだ。あら、今日…

冷めた息子と焦る親

今週のお題「爆発」 決して都会とは言えない我が家近隣でも、飲食店は午後8時までの営業となり、息子のアルバイト先も例外ではなかった。コロナ以前から夜9時までバイトしていたので、違和感を持たなかったのだが、最近は8時で終了してから、片付けて店を閉…

学生の実習受け入れ 施設の対応

コロナ対策で、施設では面会制限が続いている。 利用者家族が施設にライン登録してWeb面会が主になり、看取りの時期となった入居者の家族でさえ、居室でなく応接室での面会となっている。Webという手段が使える時代になっていてよかったとも言える。 施設で…

息子の就職 終盤

高専専攻科2年の息子は現在就職戦線終盤に差し掛かっている。 企業への就職ならそう時間はかからないのだろうが、公務員を目指す息子は5月から始まり、8月半ばを過ぎた現在もまだ決まらない。 というか、決めてない。 第一希望は地元市役所。 でも、国、県も…

生きる為必要に迫られた自由研究

今週のお題「自由研究」 高専専攻科2年の息子は、学生最後の夏休み。 我が家は家に居る者がご飯を作る。 夕方学校から、又は仕事から早く帰った者が米を研ぎ、冷蔵庫の中にあるものでおかずを考える。 息子が夏休みになり、自宅で過ごすようになった。 平日5…

息子の就職 試験期間中のモヤモヤ

息子の就職活動が修羅場を迎えている。 公務員試験は5月から始まり、国、県、市を受けて結果が出揃うのは8月下旬。 現在全て1次試験を通過し、国、県は結果待ち、市は今週末2次試験の予定。 息子は市役所への就職を希望し「長く使うから」と今春クロスバイク…

いたちごっこ 生きる事は命がけ

施設のあちこちに燕が毎年巣を作り、卵を産んで子育てし、巣立って行く。 玄関や駐車場等、巣を作って欲しくない所にはあらかじめ対策をしている。 ユニットを隔てるテラスに巣作りをする時から、入居者達はずっと見守ってきた。 「巣が出来たね」 「子供が…

熱中症 無自覚の恐ろしさ

独り事務所で自分を追い立てながら溜まった仕事を片付けていく。 研修課題も仕上げなければならない。 昼頃、頭痛があった。 疲れたと思い、昼休憩をとった。 午後2時を回る頃、嘔気がした。 息が苦しいせいだと思い、マスクを外した。 3時近くなり、吐いて…

忘れられない息子との買い物

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 忘れたくて、忘れられなくて、夢に出て来て辛い出来事がある。 ここに表出する事で、心の重荷を下ろしたい。 それはもう10年近く前、息子は小学生だった。 ベイブレードが流行っていて、駒はもちろ…

職場の人間関係に悩む パートの立場

パートという働き方も微妙だ。 小学生2人のお母さん、かまさんは私が入職する少し前からパートの介護職員として同じ職場に勤めている。子供さんや自身の体調不良で休みがち。 朝8時半から勤務なのだが、8時前後に職場の電話が鳴ると、かまさんのお休み連絡だ…

突然の入居申し込み 家族の意向を汲んで情報提供する

今週のお題「住みたい場所」 住みたいと思ってその場所に住める人は幸せだ。人生が終盤にさしかかった時、その場所をどう選ぶか、誰が選ぶか。その人の状態に合う条件の中で探し、選んで申し込みをして空きを待つ。 土、日曜日は事務所の職員は休み、電話取…

責任感が強い為に心を病む

誰もが疲れている。 ここ3か月の間に入退院を繰り返し3度目の入院になったたとさんが、今回の入院を機に退去する事になった。 最近の様子から、我が施設よりも医療との関わりがある施設への転居を予定していたので、近々退去になる予定ではあった。 体調が悪…

大人が大人に怒られる職場

今週のお題「100万円あったら」・・・それは夢。 5日間働く一週間は長く、辛い。 毎日クタクタで、ブログを書く余裕も無い。 これまで介護をしながら支援計画を作成し、家族とも多職種とも連携し、入居者に関する全てを把握していた。 傷病療養の為3か月間仕…

復職1週間 新人の気持ちで

今週のお題「575」 五五四 今週、来週、再来週 職場復帰とは、元居た職場に復帰する事だと思っていた。 しかし、術後の禁忌事項として ・しゃがめない ・体をねじって振り向けない ・股関節内転× がある為、介護職を解かれた。 辞令には 免:計画作成担当者…

職場復帰には準備が必要

術後3か月になるのを前に、診察を受けた。 医師「調子はどうですか?」 私 「お陰様で、動作で痛みがある時もあるけど、日常生活は大丈夫です」 診察台に上がり、両足の長さをそろえ、右足を医師が動かす。仰向けで内点、外転、屈伸。横向きで足を上げる、広…

術後療養中でも罪悪感がある

高専専攻科に通う息子が、学校から帰って私に言った。 「母さん、日中何して過ごしよるん? テレビばっかりでもないじゃろ」 これは耳が痛い。 現在就職活動中の息子は、半月後にある採用試験1次試験に向けて目下勉強中。週末はアルバイトをしている。何とな…

介護に出会った頃にタイムスリップ

今週のお題「雨の日の過ごし方」 今年は梅雨入りが早かった。照ったり曇ったり、時々降ったりならいいけど、そんなにひどく降らなくても、そんなに強く吹かなくてもと思うほど、雨風が強い。 梅雨でなくても、コロナだし、術後だし、籠ってる。 で、家の中の…

関係性を大切にしたいかかりつけ薬局

今週のお題「やる気が出ない」 それは、やる事が山ほどある人の言い分で、コロナ禍でやる事がなくなってしまって辛い人もいるだろう。 そんな大変な時期に、療養の為休職している私は、さすがに気持ちが焦る。 焦ったところで足が治るわけではなく、理学療法…

コロナワクチン接種1回目 夜から痛み始める

高齢者入居施設に勤める職員全員を対象に、コロナワクチン接種希望を募られたのは2月だったと思う。4月下旬にPCR検査をし、全員を3日に分けてコロナワクチンを接種する日が決められた。私は第2陣。術後療養の為休職中でも忘れられる事無く知らせてもらえて有…

大切に育てた花が咲いたら

近所に、趣味で花を育てて自宅の敷地が鉢植えでいっぱいになっているお宅がある。出かける時には必ず通る道沿いのお宅なので、通る度に季節の花を楽しみに見ている。 お世話をしているご主人は、花が咲きそうな鉢を道沿いに出して見て貰えるようにしていると…

「せんせい、ないしょだよ」小学1年生の日記

今週のお題「おうち時間2021」 こもってる。 で、長らく気になりながらも放ったらかしだった押し入れを整理してみた。 今は成人した息子の小学1~3年生の頃の教科書やノート、図画作品等がたくさん出て来た。可燃、不燃、資源ごみ袋を用意し、片付けを始めた…

骨粗鬆症にビタミンD

股関節の手術をするにあたり、全身の検査があった。 そこで思わぬ副産物。骨密度が低い事が判明した。 退院後即刻治療を始めるようにとの事で、担当医から自宅近所のクリニックへリハビリの紹介状が出るにあたり、骨密度の件も書き添えられた。 クリニックで…

自宅療養継続 医療に関わる手続きに疲弊する

退院一か月後の診察を受けた。一か月ぶりの県病院整形外科外来は、相変わらず患者が多く、予約時間より1時間以上遅れて診察室に呼ばれた。 診察台に上がり、両足をそろえて長さを確認する。 医師「長さが違う感じがしますか?」 私 「分かりません。どうでし…

女子クラスで早弁

今週のお題「お弁当っていいよね」 進学校だった高校は共学だが男子クラス、女子クラスに分かれていた。今では差別化が問題となりそうだが、その頃「女子は勉強に差し支える」と平然と言われていた。 私がいた文系女子クラスでは早弁が習慣化していて、午前…

職場復帰の時期をどう決めるか

来週は、退院1か月後の再診がある。退院してから自宅近くのクリニックで週3回リハビリを受けている。お陰で今は、自宅での生活に支障を感じない。他者から見てもすっかり普通の人だと思う。 先日また職場のホーム長から電話があった。 どうしても立ち行かな…

こんなに人になりたいと思える人に出会う

入院中に、素敵な看護師さんに出会った。 入院初日、執刀医、麻酔科医、薬剤師、栄養士、機能訓練指導員・・・入院中にお世話になる様々な役割の方々が病室に挨拶に来られた。 その中に、翌日の手術の担当となる看護師Tさんがいた。 Tさん「明日、手術の担当…

術後、まもなく1か月

職場の上司からメール。 「ドライブがてら来ませんか?」 ・・・マジか・・・ ・・・患部が右股関節なのでまだ運転してません。 そう返信すると、電話がかかってきた。 まあ、色々ある。 偶然なのだが、私が股関節の手術に至った発端はこの上司だった。 私が…

入院前にしておく手続き

同室の隣のベッドに入院になった方は、80代くらいと思しき女性。 カーテンが常にかかっていても、看護師さんとの話の内容は筒抜けに聞こえる。 お子様は他県に居住しており、本人は独居。この度の入院も、近所の方に連れてきてもらったとの事だった。入院初…