介護職の日常

高齢者入居施設に勤める介護支援専門員の仕事と家庭。

大人の階段

今週のお題「大人になったなと感じるとき」 去年、息子は成人式当日に二十歳の誕生日を迎えた。 後から思えば大きな行事をするにはギリギリのタイミングだったのだと思う。 3月の卒業式は中止となり、卒業証書他諸々が段ボールで送られてきて驚いた。 4月の…

変形性股関節症の痛みを抱えて人員不足の介護現場で働く

年末年始の激務が祟ったと思われる。 ついに松葉杖になってしまった。 変形性股関節症の為、整形外科クリニックのリハビリに通っている。 年始のリハビリの日、痛みが強く、明らかに股関節の可動域が狭くなっていた。 理学療法士から、医師の再診を受けるよ…

コロナで帰省断念

年末もまた、娘の帰省の希望は遠のいた。 今月の定例スタッフ会議で、ホーム長から通達が読み上げられた。 「県外から家族の帰省があった場合、帰省者を含む家族全員がPCR検査を受け、全員の陰性が確認出来てから出勤する事」 県外で就職し2年目の娘は、今年…

続・夜勤の恐怖

男性入居者の暴力行為が続いている。相手を選ばない為、他入居者に被害が及ばないよう、職員が盾になる。 夜中に「何も食べさせてもらえない」「馬鹿にするな」と言い、こちらの言う事を聞く耳は持たない。殴る、歩行器をぶつける。手に追えず、隣ユニットの…

認知症入居者による夜勤の恐怖

大正生まれのだたさんは短期記憶低下、思い込みからの暴言暴力が顕著になっており、認知機能の低下が進んでいると思われる。 特に夜間トイレから出ていきなり「殺す気か!」と職員に暴力をふるったり、他入居者の居室を開けて 「お前、寝てる場合か! 起きろ…

認知症と集団生活

80代のたいさんは今年春に入所した。ご主人が亡くなってから数年独居だった。「楽をしたい」と自ら施設入所を希望された。認知症の診断は出ているが短期記憶が少々危ぶまれる程度で、施設の中では誰よりも普通に接し、会話も出来る入居者だ。 夕食後お膳がま…

介護現場は人員不足

今週のお題「自分にご褒美」 介護施設は人員不足。でも当然だが入居者はそんな事はお構いなく尿、便失禁するし、じらも言う。 夜勤が明ける朝、人員不足の為早番は欠番。 8時半に日勤パートが出勤してくるまで夜勤職員が一人で入居者を起こし、整容、朝食の…

やっと出来た予防接種

今年はインフルエンザワクチンが不足している。 毎年この時期に施設母体の医院で健康診断と予防接種を同時にするのだが、今年は約1か月程前にその医院で何人分必要かと職員の数を尋ねられたのだが・・・今更そんな事聞くか?と思ったけど・・・その後、各々…

娘の交際と親の思い

娘から電話が鳴った。 年末の帰省の予定や、最近の仕事の事等話したが、何か違和感を感じていた。 そして 「・・・今日電話したのはね・・・」 彼氏のご両親から、私宛に肉を送るから受け取ってという趣旨だった。 兼業農家をされているそうで、組合でそうい…

母の会

仲間内で不定期に開催される「母の会」。同級生の息子を持つ母親の仲良しグループが、そう名付けて集まっている。役員会ではない。 息子が中学生だった頃、陸上部だった。その学年で長距離に属していた6人が仲良しで、その母親6人はグループラインを作り、冬…

外国人就労

最近業種を問わず外国人スタッフが受け入れられている。 コロナの影響で世界的に国をまたぐ移動が自粛となっているが、介護、看護に関しては菅総理の肝いりで入国が早まった。 今年春から来る予定で住居等を施設側で手配していたものをずっと延期にしながら…

同居母子のコミュニケーション

高専専攻科に通う息子曰く、今週から全学年一斉登校になったのに伴い、1限目の講義開始時間が9時半くらいになる。・・・くらいって、何? これまではリモートだったの? 秋休みが終わって学校始まったって言ってたよね? ほぼ毎日学校行ってたじゃん。 男の…

袋は買うもの

仕事で履いているシューズの右足一趾の所に穴があいてしまった。 まだ綺麗なのに。 新しいシューズが要るなあと思っていたところ、タイミング良くシューズチェーン店から¥300offクーポンが。LINE友達限定クーポン。 買い物は嫌いじゃないけど、何故か出…

介護職としての覚悟

変形性股関節症の為、現場での介護の仕事を減らし、週末に日直を兼ねて事業所の事務を担う事が決まり、今月から始まった。 初日、一日同行が付いた。 午前中、事務所で管理されている諸々の説明を受けた後、今後私が任される職員全員の勤怠管理実務を習う。 …

長寿社会の問題点

早朝寒くなった。でも日中は日が照ると温かい。冬に向かって寒くなっていくのが分かる。夏が終わってもいつまでも暑くて、気候が良くなったと思ったがすぐ寒くなりそうだ。 ベランダに出る所のガラスがひどく汚れているのが以前から気になっていた。 水拭き…

世代による感覚の違い

春に新人職員として同系列他部署に新卒で10代のきゆさんが入職した。が、1か月位でうちの部署に異動になった。早番、遅番の仕事内容を記した紙を渡し同行を付けてここでの仕事を教えた。 無表情。言葉数が少ない。声が小さい。雑。余裕こいて立ってる事が多…

詐欺かも真面目かもしれない電話

息子と2人で夕飯を食べている途中に自宅の固定電話が鳴った。 「地域の結婚相談所ですが、お宅に独身の方はいらっしゃいませんか?」 私「私ですか? いえ、結婚はもう結構です」 そう言い、電話を切った。 食事に戻り、結婚相談所から尋ねられたから答えた…

夜勤明けと休日

夜勤が明けた。でもその日の午後職員全員を対象とした月に一度の会議がある。自身の休みの日でも出席を求められるが、出席出来ない旨を前もって伝えておけば欠席も認められる。夜勤の入り、明けにあたる職員は無条件で欠席が認められるのだが、私は立場上出…

認知症と治療のはざまで

80歳台後半のだみさんは認知機能低下が進み口腔ケアが難しくなってきている。 歯がグラグラしていたため、月に一度の歯科往診の際その歯を抜かれたのだが特に痛みもなく、食事も全介助で変わらず食べている。 息子様にお知らせすると歯科に通って義歯を作る…

怪我の功名。新しい仕事へ

長い間、股関節の痛みに耐えて仕事をしていたが、先月ついに初診を受け「変形性股関節症」との診断を受けた。職場で上司に伝えると早速今月の勤務から介護現場の仕事を減らし事務を増やすようシフトが組まれ「無理しないように」と声をかけて貰い、有難く思…

「二十歳」の力

息子が国家試験の一次試験受験の為、隣県へ出かけた。 私はその試験会場まで自家用車でドライブがてら送迎するつもりで先月から職場に希望休を申請していたのだが、コロナの心配や試験会場がJRの駅から徒歩圏内でもあり、JRを利用し息子一人で行く事にした。…

後期授業開始

高専専攻科に通う息子が学校から帰って来て、嬉しそうに話してくれた。 先輩の同級生が遊びにきた、と。 高専を本科5年で卒業し就職した先輩が、専攻科に進んだ同級生のいる研究室を訪ねて来た。好きな先輩だったから、会えて嬉しかった。自分は年が違うし…

自転車通勤してみる

今週のお題「運動不足」 先日の整形外科受診で変形性股関節症との診断が出たその場で「自転車に乗るか?」と医師に質問を受けた。 乗れるけど最近は足が痛くて暑くて乗ってないと答えた。 乗った方がいいのか、乗らない方がいいのかとこちらから尋ねたのだが…

足の痛みと自分の将来に悩む

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」 私は亀の甲も年の劫も持ち合わせないただのおばあちゃんになりそうだ。 たまにしか帰省しない娘が「会う度に母さんがおばあちゃんになっていく」と言う。反論出来ず。体の衰えを感じる。そろそろ母を労わってはく…

認知症が進行して家族が分からなくなる

90歳台のふじかさんの嫁様から面会の希望を受け、気候も天気も良かった事もありテラスでの面会となった。 嫁様の顔を見て「おー、どうしたの」とすぐに喜びの反応を見せたのだが、面会の終わりに嫁様に呼ばれて迎えに行くと、ふじかさんは私の手を取り「帰ろ…

台風一過

今週のお題「もしもの備え」 台風情報を受け、直撃は免れそうな進路予想でも今回の10号は怖かった。 くじは当たらないがその日の夜勤には当たる。 前日、マスクをしてもその大きな目で職場の空気をキンキンに凍らせる施設長が来て「明日夜勤、遅刻も欠勤も認…

読書感想文の功名

今週のお題「読書感想文」 息子は幼稚園を卒園し小学校に入学した時点で、文字が書けなかった。 小学1年生の国語で「あ」の書き方から習い、「かきかた」ノートの4割枡にでっかく書く事から始まった。 なのに1年生の夏休みには読書感想文の宿題が出た。 夏休…

今月三度目の休日出勤

八月が終わる。 毎日のサービス残業に加え、休日出勤が3日あった。 「いつも居る」と職員に言われる。 施設の夏祭りは中止せず、公開せずに施設の中だけでこじんまりと行われた。 屋台が美味しいものを運んでくれるだけでも入居者は喜んだだろうが、我がユニ…

親の最後を考える

昼休み、今年認知症介護実践者研修に参加しているホーム長が、研修テキストを 「自由に読んで」と事務所に置いていた。 その表紙に鉛筆で小さく書いてあった言葉が気になった。 「人生 生かされている時間は 自分が自由にできる時間」 役所を定年退職後にこ…

わかさんの入院

わかさんの入院が決定した。 80代後半のわかさんは帰宅願望、幻想幻聴、作話、被害妄想があった。 耳だけじゃなく頭全体で音がすると、わかさんは幻聴を説明した。 とても辛そうだった。 無関係な人や物に立腹することが増えた。 職員だけに留まらず他入居者…