「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

子供は野放し 公共施設でのマナー

霊柩車には故人の棺と喪服の奥様が乗って来られた。 告別室へ案内し、他の遺族の到着を待つ。 葬儀社アシスタントが遺族を案内する中に、小学生が10人以上いた。 告別室でおつとめが終わると炉前へ出て棺を火葬炉へ見送る。 厳粛と言う程ではないにしても、…

ペットは家族? 公共施設でのマナー

斎場の入口に「ペットの来場はケージに入れたものでも禁止」と書かれている。 遺族が、介護が必要らしい犬を抱き、 「家族なんです」と炉前で最後のお別れを一緒にしたいと言う。 葬儀社アシスタントも 「何とかなりませんか?」と言う。 遺族も、故人もその…

埋葬・火葬許可証、分骨証明書が必要な訳

70代男性T様の火葬があった。 葬儀社で葬儀を終えてから斎場へも遺族は子供を含め30人来ていた。 炉前で故人へのお別れをするのにも冗談を言っては笑い合い、時間がかかっていた。 他にもお別れをして火葬の順番を待つ故人、遺族があるので、私は会を進めな…

私のカミングアウトと息子の成長

最近息子が優しい。 ようやく心を開いてくれるようになったと感じる。 社会に出て2年。大人になったのかもしれない。 私がカミングアウトしたせいもあると思う。 「外出や外食があるのは分かる。行っていい。無事でいることが分かればいい。ただ、本当の事を…

子供の好奇心に答える大人の責任

今週のお題「練習していること」 収骨の進め方は職員それぞれだと思うが、私は収骨中喋り通している。 一つ一つお出しするお骨を、これは体のどの部位のお骨だと私が分かる限り伝えている。気にしない、又は聞きたくない遺族はスルーして構わない。 「え? …

100万円自由に使えたら

ギャンブル依存症で6億円超の借金などとニュースが流れ、職場でも話題になった。 6億円って目の前で見たらどれくらい?・・誰も見当がつかない。 1億円は? 1千万円は? そこまで来て現実味を帯びる。 1千万円あったらいいねぇ。 100万円でもいい。 100万円…

ツンデレ息子に取り憑かれている母

今週のお題「卒業したいもの」 息子とは母親にわざと冷たく当たるものなのか? こちらの質問に小声で答えて聞き取れず、聞き返してうるさがられるのは茶飯事。 今日は2人の休みが合うので、エアコンを買いに付き合ってほしいと先週から頼んでいた。そして朝…

葬祭業でも笑顔はある

斎場では葬儀社のアシスタントが遺族を案内、誘導する。葬儀社の社員だったり、系列業者からの派遣だったりする。 斎場に早めに到着して担当家遺族を告別室へ案内する。 人数を数えて揃ったら焼香や各宗派のお勤めを促す。 お勤めが終わったら斎場職員に知ら…

地元斎場ならではの出会いは複雑

地元の斎場に務めて早1年半になる。 当然だが、知っている人に結構出会った。 先日は私が初めて介護に携わった施設で主任をしていたSさんが、お母様が亡くなり遺族として来場された。 S家のお別れの時には私は他家の収骨を担当していてSさんとは会っていな…

公立高校入試出願状況発表 家族の受験戦争を振り返る

受験シーズンも終盤にさしかかる。 先日公立高校入試の出願が出揃い、受験倍率が発表された。 夕方のローカルニュースを見ながら、息子と夕食を摂っていた。 県内ほぼ1倍台で、2倍が数校あったが、我が家の近隣の高校は1.0~1.1倍で、希望校に入学出来る計算…

「おかあさん、かわいい」お棺の奥様へ

今週のお題「元気を出す方法」 元気が無い時、元気を出すために自ら何かに働きかけるのはしんどい。 最近ふっと顔がほころんだり、心が和んだりする出来事を思い出す事があって、この仕事が嫌だとは思わない。 斎場前に霊柩車が到着し、故人の棺と遺族が降車…

改葬 土葬から納骨へ

改葬(かいそう)とは、お墓の引っ越しのことで、斎場で行う改葬の内容としては、土葬されていたお骨を遺族が斎場に持ち込み、火葬して持ち帰る事を指す。 昭和初期まで土葬が行われていた。ほんの少し前の世代だ。 現在は人が亡くなると火葬→収骨→納骨の流…

職場外での交流、懐かしい感覚が蘇る

今週のお題「最近おいしかったもの」 転職して一年が過ぎ、職場の皆での会食に初めて参加した。 毎年組合から斎場職員に親睦会名目でお金が出ているそうで、コロナの行動制限があった数年間は自粛していたが、制限が緩和された今年は新年会と兼ねて開催され…

斎場の意義とお別れのあり方

斎場には様々な方が来られる。 不思議なのは、他者がするのと同じ行為を形式的にするだけの、故人に対して何の思い入れも無いのが明らかな参列者だ。近親者ならいざ知らず、どう見てもそうでない場合が多々見受けられる。 通夜を済ませ、葬儀を済ませて斎場…

娘の結婚を受け入れる母親の複雑な心境

年末、珍しく娘から帰省すると連絡があった。 何となく、会って話したいんだろうという気がした。 夜、ダイニングテーブルを挟んで娘が座り、私に 「はは、真面目な話。座って。ここに座って」 と両手をテーブルの上に伸ばして向かいの席に私を促した。 私は…

火葬担当 大切な入居者を見送る

その日私は火葬を担当することになっていた。 その日の予定表に、故人の氏名、生まれ年、性別、霊柩車の到着予定時刻、葬儀社名が記載されている。性別、年齢、時間を勘案して火葬炉を決定する。 一番最後の欄に、りきさんの名前を見つけた。 りきさんは去年…

喉仏と胸仏

喉仏は第二頸椎で、頭を支える首骨の上から2番目の骨。仏様が座禅をしている姿に似ている事から喉仏と呼ばれる。 喉仏に限らないが骨は骨密度が高い人ほど火葬後にお骨の形が残り易い。 最近、収骨の際に 「手にも喉仏みたいな仏様があるんですか?」と尋ね…

「ブラック企業」を逆手にとって

「ブラック企業」を検索すると、 厚生労働省においては定義をしていないが一般的な特徴として 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行する等企業全体のコンプライアンス意識が低い このような状況下で労働者に…

心の不調時は勇気を出して外へ

今週のお題「体調が悪いときの過ごし方」 咳や鼻水、発熱等明らかに身体の不調の場合は薬を飲むとか暖かくして早く寝るとか対処のしようがあるが、心が疲れている事が原因の場合は自分の力だけで改善出来ない時がある。出かける事自体が億劫になりがちだが、…

納車記念 Wステーキ

息子の新車が納車された。 偶然見た新車商談会の広告を息子にも見せたのは私だが、私が仕事へ行っているうちに息子は一人でディーラーへ商談に行って試乗や購入契約をし、手続きや印鑑登録等もして必要な書類を揃え、払い込みまで何もかもを一人でやってのけ…

収骨後の骨箱と風呂敷はそのままで

火葬場では霊柩車から降ろされたお棺の蓋を開けるのは炉前で最後のお別れをするときに限っている。その際も中に入っている物を改めて見る事も取り出す事もしないので、お棺にご遺体以外に何を入れてあるのかは斎場職員には分からない。 火葬を終えて収骨をす…

斎場語録

私が勤める斎場では告別室で焼香や各々宗派のおつとめをした後、火葬を行う。葬儀社で葬儀を終えて霊柩車の後に車列をなして来られる場合もあれば、斎場で親族同士が待ち合わせて骨葬をされる場合もある。 職員は、遺族が炉前で故人の棺を炉へ見送り火葬後に…

電話で心の動きが伝わる

私の愛車に15年目の車検の案内状が届いた。 タイヤ2本その他劣化による交換部品を含み18万円位になる。 そうして車検を済ませたとしてもこの車はどこかに不具合が出てくる可能性があるという理由で、車検を受けない選択肢を提示された。 新車、中古車の購入…

ブログが続いている理由

特別お題「わたしがブログを書く理由」 今月始め、遠方で独り暮らしをしている娘から14日~18日の予定で帰省すると連絡があった。 私のシフトは12日と18日が休みになっている。 上司が12日の休みを14日以降に変更してもいいと言ってくれたので、12日に約束し…

誰かと繋がって心の健康を取り戻す

私って友達いないんだろうかと思う程、ここ数年遊びやドライブ、ランチに行く友人と疎遠になっていた。 私、避けられてる? どうしてこんなに独りぼっち? それが気になり始めたのはきっと自分の心が弱っていたからだと、最近ようやく思えるようになった。 …

飛べないカブトムシ

火葬棟事務所の窓の外に郵便受け渡し用の木箱がある。 お盆を過ぎたある日、立派な角を持った体調6㎝位のカブトムシがその箱の上を歩いていた。 事務所の皆で「こんな所に」と言いながら眺めていた。 いつまでも居るので不思議だった。 近くでよく見ると、硬…

ばね指手術

今年2月1日の朝目覚めると右手中指の第一関節だけがカクンと曲がったままだった。 痛みは無かったが、手をグーに握り広げようとする度に中指の第一関節だけが曲がったままになった。力を入れて伸ばすとカクンと伸びる。 3月には2年前に受けた股関節手術後の…

危険物資格取得 手当は月額500円

5月の事前講習会で、前回の乙四試験前期日程の合格率は19%だったと聞いて震え上がった。化学の得点率が低かったらしい。そんなに難しい試験に挑もうとしているの? いや確かに難しい。 法令、物理・化学、性質・消火の3科目に分かれたマークシート方式で、各…

ぎっくり腰

やってしまった。 公休日の午前中。風呂掃除をしようと排水口のゴミを取ってゴミ箱に入れ、立ち上がろうとしたときだった。 あ、あれ? あああ・・ ギクッと音がしたわけではない。 急に痛みに襲われた。 腰全体を触っても、押しても、どこが根源か分からな…

自立以上(?)介護未満の母

80代前半の父と70代後半の母は2人暮らし。私は私の家族と市内に住んでフルタイムで働いている。 母から「庭のキュウリとゴーヤが元気です。取りに来ませんか?」とメールを貰い、仕事帰りに寄る。 以前は帰りが遅くなるからとか、次の休みにとか理由を付けて…