「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

ぎっくり腰

 やってしまった。

 公休日の午前中。風呂掃除をしようと排水口のゴミを取ってゴミ箱に入れ、立ち上がろうとしたときだった。

 あ、あれ?

 あああ・・

 ギクッと音がしたわけではない。

 急に痛みに襲われた。

 腰全体を触っても、押しても、どこが根源か分からない。

 とにかく動けない。

 起き上がる、立ち上がるのに体の力の入れようが分からない。

 トイレと食卓だけを行き来してその日は終わり、夜何とか風呂に入って上がったら息子がマッサージをしてくれようとするが要領を得られず効果は無い。

 翌日朝、上司に電話してその日と次の日まで休みを貰い、その次の日は斎場が閉館日だったので3日休めた。

 ぎっくり腰2日目は伝え歩きし始めた0歳児さながらに、ようやく掴まっても次の一歩が出ず、3日目の夕方に落ち着いてきて「この筋を痛めたんだな」とようやく分かるようになった。

 4日目は痛いながらも歩けるようになった。お尻がピリピリする感じ。

 夕方「明日は出勤します」と上司に連絡した。

上司「休んだら? まだ痛いやろ」

私 「出ます! よろしくお願いします」

上司「もう・・『無理』と判断したら帰すからね」 

私 「はい」

 今日より明日はきっともっと良くなっていると信じたい。持病が悪化したら労災になりかねない。余計に迷惑をかけることになってしまう。