「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

いたちごっこ 生きる事は命がけ

施設のあちこちに燕が毎年巣を作り、卵を産んで子育てし、巣立って行く。 玄関や駐車場等、巣を作って欲しくない所にはあらかじめ対策をしている。 ユニットを隔てるテラスに巣作りをする時から、入居者達はずっと見守ってきた。 「巣が出来たね」 「子供が…

熱中症 無自覚の恐ろしさ

独り事務所で自分を追い立てながら溜まった仕事を片付けていく。 研修課題も仕上げなければならない。 昼頃、頭痛があった。 疲れたと思い、昼休憩をとった。 午後2時を回る頃、嘔気がした。 息が苦しいせいだと思い、マスクを外した。 3時近くなり、吐いて…

忘れられない息子との買い物

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 忘れたくて、忘れられなくて、夢に出て来て辛い出来事がある。 ここに表出する事で、心の重荷を下ろしたい。 それはもう10年近く前、息子は小学生だった。 ベイブレードが流行っていて、駒はもちろ…

職場の人間関係に悩む パートの立場

パートという働き方も微妙だ。 小学生2人のお母さん、かまさんは私が入職する少し前からパートの介護職員として同じ職場に勤めている。子供さんや自身の体調不良で休みがち。 朝8時半から勤務なのだが、8時前後に職場の電話が鳴ると、かまさんのお休み連絡だ…

突然の入居申し込み 家族の意向を汲んで情報提供する

今週のお題「住みたい場所」 住みたいと思ってその場所に住める人は幸せだ。人生が終盤にさしかかった時、その場所をどう選ぶか、誰が選ぶか。その人の状態に合う条件の中で探し、選んで申し込みをして空きを待つ。 土、日曜日は事務所の職員は休み、電話取…