「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

誰かと繋がって心の健康を取り戻す

 私って友達いないんだろうかと思う程、ここ数年遊びやドライブ、ランチに行く友人と疎遠になっていた。

 私、避けられてる?

 どうしてこんなに独りぼっち?

 それが気になり始めたのはきっと自分の心が弱っていたからだと、最近ようやく思えるようになった。

 息子の中学の部活友達グループが定期的に集まって遊んでいる。子供達が学生の頃にはその母親も一緒に集ってご飯を食べおしゃべりをしていたが、子供達が大人達になってからは母親抜きで勝手に集まって遊んでいる。

 その中の一人の母友にLINEしてみると私が鬱っぽくなっている事に気付いたようで、優しい返信をくれる。

 疎遠なのは私だけじゃなくて、みんな何してるかな、忙しいかなと慮った結果、LINEもしそびれているというだけの事だと分かった。

 今年はコロナの規制がなくなり、かつて開催されていた祭りや行事が復活する兆しがある。

 休みの日の午前中、美容院に居る間に前職一緒だった友人からLINEが届いた。

「久しぶり、元気? 今日休みで広報誌見てたらウオークラリーがあるって。天然ちゃんの事を思い出して、また歩けるかなぁって・・」

 飛び上がる程嬉しかった。

 一昨年一緒にウオークラリーに参加していた。

私「今日私も休み。お昼一緒にいかが?」

友「ぜひぜひ。3時に美容院予約してるから2時半位までだけど」

私「すごい偶然! 私も今美容院だから終わり次第迎えに行くね」

 そして会い、パスタのお店に入ると主婦層でほぼ満席。

 ランチをしながら2時間位おしゃべりして9月のウオークラリーと10月のスポーツイベントに参加する約束をして別れた。

 広報誌を見ながら、へえ~面白そう・・と思うけど一人で参加するのは心細い。誰かいないかなと思った所に私が浮かんだらしい。そうそう、天然ちゃんもこういうの好きよね?って感じ。

 ごく自然に繋がれた。

 ごく自然に疎遠になってただけだった。コロナによる外出規制のせいもあったと思う。

 ランチをする事自体が久しぶりだった。

 一日がとても充実していた。

 満足した。

 心が満たされたという感じ。

 体の健康もだけど、心の健康も大切だと思う出来事だった。