「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

改葬 土葬から納骨へ

 改葬(かいそう)とは、お墓の引っ越しのことで、斎場で行う改葬の内容としては、土葬されていたお骨を遺族が斎場に持ち込み、火葬して持ち帰る事を指す。

 昭和初期まで土葬が行われていた。ほんの少し前の世代だ。

 現在は人が亡くなると火葬→収骨→納骨の流れになる。墓地や納骨堂に入る為には焼いて焼骨(しょうこつ)となる必要がある。なので土葬された方もその後納骨するのであれば改葬(又は再火葬と言う)の手続きが必要になる。

 土葬されて年月が経ちお骨も土にかえっていれば手続きは必要無いが、お骨が残っている場合は役所で改葬の手続きが要る。斎場へは段ボール箱やビニール袋に入れて持ち込んで構わない。

 土が付着している場合もある。

 改葬後は火葬と同様に納骨をする際の骨壺に収骨をする。

 先日の件は、先祖代々の墓を一つにまとめる目的で、4人分の土葬されていたお骨を持って来られた。一人一人別でも良いが、全員分混ざっていても火葬する際に違いは無い。

 墓じまいや納骨の仕方の考え方が多様化して改葬も増えている。