「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナで帰省断念

年末もまた、娘の帰省の希望は遠のいた。 今月の定例スタッフ会議で、ホーム長から通達が読み上げられた。 「県外から家族の帰省があった場合、帰省者を含む家族全員がPCR検査を受け、全員の陰性が確認出来てから出勤する事」 県外で就職し2年目の娘は、今年…

続・夜勤の恐怖

男性入居者の暴力行為が続いている。相手を選ばない為、他入居者に被害が及ばないよう、職員が盾になる。 夜中に「何も食べさせてもらえない」「馬鹿にするな」と言い、こちらの言う事を聞く耳は持たない。殴る、歩行器をぶつける。手に追えず、隣ユニットの…

認知症入居者による夜勤の恐怖

大正生まれのだたさんは短期記憶低下、思い込みからの暴言暴力が顕著になっており、認知機能の低下が進んでいると思われる。 特に夜間トイレから出ていきなり「殺す気か!」と職員に暴力をふるったり、他入居者の居室を開けて 「お前、寝てる場合か! 起きろ…

認知症と集団生活

80代のたいさんは今年春に入所した。ご主人が亡くなってから数年独居だった。「楽をしたい」と自ら施設入所を希望された。認知症の診断は出ているが短期記憶が少々危ぶまれる程度で、施設の中では誰よりも普通に接し、会話も出来る入居者だ。 夕食後お膳がま…

介護現場は人員不足

今週のお題「自分にご褒美」 介護施設は人員不足。でも当然だが入居者はそんな事はお構いなく尿、便失禁するし、じらも言う。 夜勤が明ける朝、人員不足の為早番は欠番。 8時半に日勤パートが出勤してくるまで夜勤職員が一人で入居者を起こし、整容、朝食の…

やっと出来た予防接種

今年はインフルエンザワクチンが不足している。 毎年この時期に施設母体の医院で健康診断と予防接種を同時にするのだが、今年は約1か月程前にその医院で何人分必要かと職員の数を尋ねられたのだが・・・今更そんな事聞くか?と思ったけど・・・その後、各々…

娘の交際と親の思い

娘から電話が鳴った。 年末の帰省の予定や、最近の仕事の事等話したが、何か違和感を感じていた。 そして 「・・・今日電話したのはね・・・」 彼氏のご両親から、私宛に肉を送るから受け取ってという趣旨だった。 兼業農家をされているそうで、組合でそうい…