「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

歯痛は虫歯以外でも

 歯科に通っている。

 右下の奥歯が痛いと思い受診した。

 銀歯が被さっている歯かもしれないので、銀を外す前にレントゲン検査をしてみると、虫歯は無い事が判明した。

 歯周病になっているのでそのせいかもと言われ、口腔ケアが施された。0.数ミリの小さな塊が治療台のトレーに置かれた。

「こんなのがたくさん歯と歯茎の間にあって、歯周病が深刻。痛みの原因かも」との事。その日の口腔ケアの後、右下奥歯の痛みが嘘のように無くなった。

 口の中を上下左右の4分割にして1ヵ月がかりで4回口腔ケアに通った。

 1回目は歯と歯茎の間のプラークが深く歯石も目立つ右下奥から、右下前歯迄の内側と外側の歯石を取り除く。

 2回目はその次に目立つ左下奥から左下前歯迄。

 3回目に右上をすると言われたのだが、その頃左の顎の関節が痛くて、左側の歯も痛んでいたので診て貰いたい気持ちもあり、左上をお願いした。左顎関節の痛みと、左の上か下か分からないけど夜中に目が覚めるほど歯がジンジン痛んでいた。

 3回目の口腔ケアの時に痛む歯はこれですか? これですか? と、コンコンと道具で刺激したり水をシュッとかけたりされても痛くないし染みもしない。以前治療した奥歯と銀歯が被っている奥から2番目の歯の辺りが痛むような気がしていた。本当に虫歯なら被せているものを外して治療することになるのだが、それを確かめる為には本当に虫歯なのかをレントゲンで確かめる必要がある。

 3回目の後、あまり日を置かずに4回目の口腔ケアの予約を取り、その時にまだ痛みが続いていればレントゲンを撮ろうという事になった。

 そして4回目、痛みが続いていたので口腔ケアの後レントゲン検査を受け、虫歯は無い事が分かった。

 じゃあ、この痛みは何?

 初回から指摘されていたのが「噛みしめや歯ぎしりの癖があるのでは?」

 口の中に噛みしめた痕があると言われた。鏡を持ち、照明を当てて口の中を見ると、頬の内側左右共に白い線がくっきり見える。無意識のうちに噛みしめているらしい。噛みしめなくなれば自然に顎関節痛も歯痛も消えるだろうとの事だった。

 顎関節症についてのパンフレットを手渡され、

・ ストレスを溜めない

・ 無理に硬い物を食べない

・ 頬杖をつかない

・ 就寝時枕を低くするか小さい枕を首の下に敷いて顎を上げ後頭部を低くする

・ 口を閉じていても上下の歯に隙間を作る 等の注意を受けた。

「舌を上あごの先辺り、上前歯のちょっと後ろに当てるよう意識をすると噛まない」と助言を受け、気を付けて舌を上向きにしている。

 確かに顎関節も歯も痛まない。

 4回目の口腔ケアは痛くない右上のケアだったのだが、奥から2番目の歯が少し欠けて銀歯が外れかけている事が分かり、次回はこの歯の治療をする事になった。左は顎関節や歯の痛みがあるので上手く嚙み合わせられず、右ばかりで食事をしていたようだ。

 やっと口腔ケアが終わったと思ったが、次回は1か月後に欠けた歯の治療をするので外れかけた銀歯を取って仮詰めしてある。1か月予約が取れないらしいが、仮詰めが取れてしまったら歯科へ連絡するようにと言われた。・・今は痛みは無いが、仮詰めが取れてしまったら冷たい物や飲み物が染みて痛みそうな気がする。

 最初の歯痛から足掛け4か月歯科通いが続く。