「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る元介護職兼介護支援専門員の日常

事故に学ぶ

 買ったばかりの愛車に追突される憂き目を見た。

 確定申告が始まり、その初日に早速隣市の税務署に出向くと、駐車場に入るのに道端に車列が出来ていた。

 次に駐車場に入れるという時、後ろの軽トラの男性が車を降りて封筒を税務署へ持っていくのが見えた。少しして後ろから突かれた衝撃が。振り向くと軽トラがリヤガラスにほとんどくっついていた。

 駐車場の警備員を呼んで状況を告げた。

 警備員は軽トラの運転手を呼びに行った。

 戻って来た運転手は車の間に隙間があった事と、自分の軽トラが無傷なので私の愛車の凹みを見ても信じない。その傷、今? もっと前のじゃないの?とか言って。

 許すまじ😡

「そこに居て下さいね。今警察呼びますから」そう言ってかけたのは119番。

「事故ですか? 火事ですか?」と問われ、

「事故です!!・・・?(電話する先を間違えた事に気付く)・・あ、すみません。怪我人はいないので・・110番ですね。かけなおします」・・落ち着け、私。

 そうこうしているうちに、税務署から名札を下げた女性が出て来た。

「総務部長の〇〇です。・・」状況を説明するうちパトカーが来た。

 持って来た書類1枚を「これを提出しに来ました」と彼女に手渡した。

 警察署員に状況を説明したが、軽トラの運転手は納得していない。目撃者もいない。免許証を見せドライブレコーダーのマイクロSDカードを回収された。

「お互いの連絡先を交換しといて」と言われて運転手から名前と電話番号を書かれた小さいメモ紙を貰ったので、私も同じように書いて渡した。

 ドラレコが空の状態で運転するのが不安と伝えると、警察署でコピーを取ったら返却して貰えるとの事だったので、警察署へついて行って、マイクロSDカードを返してもらう事にした。

 税務署を離れようとした時、総務部長の○○さんが来た。

○○さん「あの・・これはお持ちいただかなくても良かったようで・・」

私    「え? ただの当てられ損?」

○○さん「はあ・・どうも・・(ご愁傷様です)」・・心の声。

破れかぶれな気分で警察署へ向かった。

 どんな風に映っているのか気になると伝えると、取調室で画像を見せてくれるとの事で案内してくれた。

「決して怪しい者ではありませんが」と言いながら、ドラマでしか見た事のない取調室に入った。

 驚いた。

 ドラレコって、テレビさながらに綺麗に映ってる。

 運転手が車を降りた瞬間から軽トラは動き始め、こちらに向かって一直線。

「ガシャン!」という音と揺れ。その後

「もー! ぶつかってるじゃん!」と言う私の声もバッチリ録音されている。

 警察署で、車屋でもコピーを取っておいた方がいいと言われ、帰りに車屋に寄った。

 担当者がコピーを取ってくれている間に、ドラレコの取扱説明書を読んで、保証書が目に付いた。購入から1ヵ月以内に会員登録し、1年以内の事故に2万円の見舞金をくれると書いてある。早速その場で登録した。奇しくも1ヵ月以内である。

 事故当日、夕方遅くなったが帰宅して損害保険会社に電話連絡をした。担当者をつけて明日連絡すると言われた。

 翌日午前のうちに、その保険の担当者から電話があり、前日の運転手からも謝罪の電話を受けた。運転手の損保会社からも電話があり、私が車を購入した店とも提携があるとの事で、修理の話がすぐにまとまった。

 ドラレコに助けられた。危うく泣き寝入りになるところだった。

 相手と連絡先を交換する際は、住所、氏名、電話番号と損保会社名を交換すべきだったと知った。自分の損保会社に連絡した際、相手方のはどこかと尋ねられたが答えられなかった。

 それともう一つ。損保契約の際、弁護士特約を付けた方がいい。相手が納得しない場合の助けになる。今の契約ではつけてなかったので担当者に勧められた。

 先月22日に納車したばかりの愛車だが、今月22日に修理の為数日預ける事になった。

 代車を出して貰えるのだが、

「代車にバックカメラが付いてないけどいいですか?」って。

 バックカメラの重要性を思い知ったばかりの私によく言えたものだが、だから申し訳なさそうに念押しされたのだろう。

 自分は気を付けていても、事故は起こる。

 車を購入した時は高くついたが、車への先行投資は自分への先行投資でもあり、必要だったと早くも実感している。

 大きな事故でなくて幸いだった。

「一週間以内に病院にかかるような事があればお知らせください」と保険担当者に言われたが、腰が痛いのは、多分事故のせいじゃない気がする。・・だけじゃないと言うべきか。