「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

関係性を大切にしたいかかりつけ薬局

今週のお題「やる気が出ない」

 それは、やる事が山ほどある人の言い分で、コロナ禍でやる事がなくなってしまって辛い人もいるだろう。

 そんな大変な時期に、療養の為休職している私は、さすがに気持ちが焦る。

 焦ったところで足が治るわけではなく、理学療法士に助言を受けて自宅で自主トレしても、痛いものは痛い。日にちだけが薬だと分かっていても、落ち着かない。

 次の受診では復職の許可が出ると思っている。

 その日までは仕事は考えまいと思っているのに、気になる。

 

 一か月前位から右耳に違和感を感じていた。

 詰まったようで、時折圧がかかるような痛みがある。音や声は聞こえている。

 元来病院に行く事を好まないので、耳鼻科も行くのをためらっていたのだが、この際、悪い所は治して復職しようと、ようやく受診した。

 問診表に「詰まったようで・・・」という症状を書き込み、診察の時には医師に確認された。

 耳の中にカメラを入れて「鼓膜は綺麗」

 鼻から空気を通して耳へ流し「耳から抜けたの分かりましたか?」・・はい。

 聴力、鼓膜の震え検査は「異常はありませんね。ちゃんと聞こえてますよ」

 ・・・

 そう言われて診察が終わりそうだったので、ちょっと勇気を出して聞いてみた。

「詰まったような感じと、圧がかかるような痛みがあるんですが、先生?」

先生「・・・」暫く沈黙・・・「めまいはありませんか?」・・ありません。

 で、血管拡張薬とビタミン剤が処方された。危うく何も無く帰される所だった。

 私は聞こえは気になっていなかった。詰まった感じ・・と書いて、診察時に医師も復唱確認してた。終わり頃の沈黙の時間、診察室にいた看護師も含め、ちょっと緊張した空気が流れた。患者としては、嫌な空気だった。

 

 処方箋を持って薬局へ行った。

 娘同士が仲良し同級生のお母さんが経営している薬局へ行き、処方箋を渡し検査結果を見せて、診察の様子を話した。彼女自身も同じ症状を経験したというのだが、以前うちの娘もあった。薬の説明して渡してくれた後、

薬剤師「もしこれで効果が無ければ、前に〇〇ちゃん(娘)が飲んだこれが効くだろうから、その時には言って。これも色々あるけど、ゴールドでないと効かないのよ」とドリンク剤を勧めてくれた。

私「ありがとう。病院行かずにそれ買いにここに来ていいって事?」

薬剤師「いいよ。直接来て」

私「こういう話してくれるから今日もここに来て良かった。他所の薬局だと処方箋の薬をくれるだけでしょ」

薬剤師「まあね。基本的に医者差し置いて薬剤師が言う訳にいかないから」と笑う。

私「その時にはまたお世話になります。ありがとね。仕事頑張って」

薬剤師「うん。気を付けて帰って」

 

 医師に聞き辛い事もそこでは聞ける。でもそのドリンク剤の説明書くれたけど6000円超して驚いた。 出来れば、760円だった処方の薬で治ってもらいたいものだ。それは言えなかった。