「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

骨粗鬆症にビタミンD

 股関節の手術をするにあたり、全身の検査があった。

 そこで思わぬ副産物。骨密度が低い事が判明した。

 退院後即刻治療を始めるようにとの事で、担当医から自宅近所のクリニックへリハビリの紹介状が出るにあたり、骨密度の件も書き添えられた。

 クリニックで骨密度測定があり、腰椎、大腿骨・・・部分毎に若年~同年齢比較%、骨量、骨面積が数値として表示された。左大腿骨頸部だけが60%台で、他は標準値だった。

 血液検査で、ビタミンDが不足しているとの事で、ビタミンDだけが処方された。

 「即刻治療を」と言った担当医と、「大した事ない」と言うクリニックの医師とで温度差を感じずにはいられなかった。

 

 4/28に出された処方箋の有効期限は5/1。4/29日は祝日、5/1~大型連休なのだから、28日に受け取りに行く時間が無かった為、30日に薬局に駆け込んだ。子供同士が同級生で母子共仲良くしてもらっている薬剤師のいる個人薬局をかかりつけにしていて、いつも顔見がてら話しに行く。今回も骨と血液の検査結果を見せて、何となく「薬これだけでいいの?」 と尋ねてみた。

 

 彼女の答えは「そうね。今はこれだけがいいだろうね」との事だった。

 私の年齢で、もっと骨を固くする薬が出て、骨がカチカチに固くなってしまったら、何かの拍子にポッキリ骨折をしてしまう可能性があるから、と言う。骨の固さもほどほどがいいらしい。分かり易い説明を受けて、ようやく納得できた。

 「日に当たりなさい」と医師に言われた。

 コロナだし、術後だし、家に引きこもっている。

 

 テレビは毎日コロナでもちきり。朝の情報番組を見ながら息子との会話。

私 「コロナウイルスって賢いよね。どんどん変異して」

息子「ほんと。ばいきんまんにも見習ってほしい」

 

 少年の心を見失なわない息子だった。