「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

続・夜勤の恐怖

 男性入居者の暴力行為が続いている。相手を選ばない為、他入居者に被害が及ばないよう、職員が盾になる。

 夜中に「何も食べさせてもらえない」「馬鹿にするな」と言い、こちらの言う事を聞く耳は持たない。殴る、歩行器をぶつける。手に追えず、隣ユニットの職員に助けを求めた。気を逸らそうにも上手くいかず、止めに入ると余計に激高する。結果、職員2人共、体にあざを作る羽目になった。

 前々回処方された漢方薬では効かず、前回は安定剤が処方されたのだが足が立たなくなったため中止を余儀なくされ、今回は入眠導入剤が処方されて、様子を見ることになった。

 ちょうど今日、別件で娘様が来苑されたので、この状況をお伝えし、最近の支援経過記録を読んでいただいた。

 理解して貰えて有難かった。薬の内服にも以前から同意を得ているので、これからも主治医に細かに状態を伝え、本人に合う薬を模索する旨伝えた。

 

 今日はその入眠導入剤を服用して居室に入ったところまで見て帰った。ご機嫌で私に手を振り返してくれた。これが夜中にどう豹変するか・・・今日の夜勤者が「恐い」と言っていた。彼女は前回の夜勤の時この入居者に腕を掴まれ「折ってやる」と痛い思いをしている。聞いただけで怖い。明日は私だ。

 

 夜勤が怖い。