「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

リハビリ

驚くなかれ、8/4に自転車で転倒した際左手を地面についたことをその時このブログに書いたのだが、あれから左手はまだ腫れも熱感もあり、リハビリをしている。
 
 最初に整形外科に行ったのは、転倒から10日ばかり経ってからだった。偶然だが、娘が部活中に捻挫をしたと、職場に連絡があり、学校から紹介された県のスポーツドクターでもある整形外科にかかった時。自分のことなどいつも後回しで、医療機関にかかるお金など我が家にはありはしないと諦めていたのだが、せっかく整形外科に来る機会を得たので、娘と一緒にかかってみた。
 
「時間が薬。手は使うからよくならない。1〜1ヶ月半くらいかかるよ」
と言われた。
 
 次に行ったのは9/3。
 1ヶ月になるのに良くなる兆しがない。
「こりゃあ3ヶ月くらいかかりそう」
 
 納得いかない私に、紹介状を持たせてくれた。どこでもいいなんて口では言ってたのに、表書きには
社会保険○○中央病院 云々」
と書かれてある。そこにしか行けないじゃん。

 でもそれが良かった。
 若い男性医師は慎重に持参したレントゲンを見、手を触って、
「皮膚が硬くなってる」
と言った。そしてリハビリを勧められたが平日の午前中しかないその病院のリハビリになど通えるはずもなく、痛み止めの飲み薬と湿布を処方されて帰った。

 翌日職場に常駐している作業療法士に話すと、リハビリを引き受けてくれた。以来私と彼の出勤日が合っているとき、急いで帰る理由がないときは帰る前にしてくれる。だいたい週に3回程度になった。

 関節の中が硬縮している。

 療法士の薦めもあり、2週間ぶりに受診。
 前回よりかなり曲がるのを確認されて、受診はこれで終わりとなったのだが、通うことは出来ないが、一回きりでも病院のリハビリを受けたいと申し出て、受けさせてもらった。

 リハビリ室の受付で療法士3人が同時に私のカルテを見て、一人に決まったらしい。
 せっかく骨に異常はないのにリハビリで折れてしまいそうだと思うほど痛かった。

 ・・・結果、曲がらなかった1本が曲がるようになった。
 すご過ぎるやろ!!
 
 ポキッて音がしたような気がしたのよ。そして手を離した作業療法士が、
「はい、これでこの指は曲がります。」
と言った。

 ええ?!
 こんなもんなの?
 2週間前に受ければよかったじゃん!!

 動かし続けなければまたすぐ固まる。
 利き手ではないだけに、活動量があまり多くない。無駄に動かしながら帰った。
  
 五体満足であることの有難さが身にしみている。