「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

大人が大人に怒られる職場

今週のお題「100万円あったら」・・・それは夢。

 5日間働く一週間は長く、辛い。

 毎日クタクタで、ブログを書く余裕も無い。

 これまで介護をしながら支援計画を作成し、家族とも多職種とも連携し、入居者に関する全てを把握していた。

 傷病療養の為3か月間仕事を離れ、戻った今は、グループホームでは非常勤職員として月に数日計画作成担当者としての仕事をし、そのほかは本部事務所で事務を担う事になった。

 介護をしない。月に数日しかホームの入居者に関われない。でも支援計画は作成しなければならないし、認定調査を受ける為にも日頃の細々した事柄を把握しておく必要があるし、責任もある。でも把握出来ていない事が多くなり、自信がなくなっている。

 そこで、出勤前後の勤務時間外に入居者の様子を見に行き、職員と話したりしていた。

 これがまた、施設長の逆鱗に触れた。

「自分の調子がいい時だけ、気分次第で勝手な事をして! そんなに介護したいんだったら医者に言うて介護許可の診断書貰うてきんさんせ!」

 時間外まで怒られる。

 ホーム長とよく話して、決まった事を報告するよう施設長に言われた。

 本部事務所のパソコンでも現場で書かれた支援記録を読む事は出来るので、出来る範囲で把握して月に決められた日だけホームで担当者としての仕事をする事にし、家族とのやりとりや調査を受ける等はホーム長と現場職員で担ってもらうという事をホーム長と申し合わせ、現場を仕切る管理者にも了承を得た。

 私はホームには非常勤となった身だ。術後身体介護は出来なくなった。これまでのように何もかもを把握しようとするのは無理だ、割り切るんだと自分に言い聞かせている。頭では分かっているつもりだったが、釈然としない。

 そしてホーム長と一緒に施設長室でそう伝えるとまた怒られた。

「それで仕事出来るの? 無責任じゃない?」

 ・・・ww・・・

 結局、10時に遅番が来るのに合わせて、申し送りを一緒に聞く事で、その日の様子を把握し、必要に応じて動く事も出来るだろう、という事になった。

 後でホーム長が私に言った。

「天然さんがここのホーム長になったらいい。施設長に怒られるのにも慣れてきたし」

 冗談じゃないわ!!!

 私の事で一緒に怒られて申し訳ないとは思ってますが。

 そこにある100万円下さい。

 私にとっては大金で、生活の為の必要資金になる。

 傷病手当の申請をしたけど、受け取りにはまだまだ時間がかかりそう。

 3か月も休んじゃ、ボーナスも無いよね。

 でも住宅ローンはお構いなしに引き落とされる。

 100万円と聞いても贅沢しようと思わない。

 大切に、堅実に、必要な物に使う。

 一時、心豊かになれる。

 そしていつの間にか無くなる。

 バブルじゃないね。あぶく?

 いや、やっぱり、夢ね。