「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

復職1週間 新人の気持ちで

今週のお題「575」 五五四 今週、来週、再来週

 職場復帰とは、元居た職場に復帰する事だと思っていた。

 しかし、術後の禁忌事項として

・しゃがめない 

・体をねじって振り向けない

・股関節内転×

がある為、介護職を解かれた。

 辞令には

免:計画作成担当者兼介護職員

任:計画作成担当者兼事務職員 となった。

 そうか、私はもう介護が出来ないんだと、今更ながら思った。

 復職して、3日で残務整理をあらかた済ませた。

 4日目の朝、施設本部の朝礼で挨拶してその事務所に机を与えられ、緊張しながら仕事をする・・というより、お手伝いをするという感じ。ただただ緊張し、気を遣うばかりで、何が出来る訳でもなく、一日が過ぎた。隣机で教えてくれる先輩職員が優しいので私はそこに座っていられる。

 今週、来週は月曜日から5連勤、再来週は次の日曜日に出勤するために木曜までの4連勤となる。

 介護職をしていた時は早番、遅番、夜勤で3回位出勤すれば休みが来ていた。復職し規則正しい日勤帯の事務でも5連勤はきつく、夜は家事もそこそこに気絶するように朝まで眠り、水曜日辺りでねじを巻いて出勤する感じだった。どちらも、休みまでの日にちを数えて働く事に変わりはない。

 施設長が施設長室と事務所を行き来する日と、そうでない日は事務所内の空気が違う。

 居ないと分かっている日は朝から小声が飛び交う。

「今日はゆっくりやろう」

「お菓子持って来たから皆で食べよ」

 皆さん、何気に気を遣っておられるのが分かる。

 何となく連帯感。

 でも事務所にいる誰もが膨大な仕事量を抱え、バタバタしている。介護現場もだが、事務職も人員不足なのだ。

 その事務所に私が来た事を「一人増えたら違うよ」と言われる。

 期待を裏切らないよう、私自身にとってここが心地良い居場所となる為にも、仕事が出来る人間になりたい。