「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

生活費を把握する難しさ

高専専攻科に通う息子は、給付型奨学金を受けながら通学している。

 その奨学金を受け続ける為に、定期的に調査がある。

「一か月の生活に必要な金額が要るんて。食費がいくらとか、必要経費とか。オレには分からん事ばっかり聞かれるんよ」

 そうか、この野郎はうちの収支を知らず、いかに奨学金が有難いものかも分かっていないわけだ。有難いと思っていたのは私だけだったってか。

 本人の通帳に入金されるのは、親が生活費に使い込んでしまわない為の策なのだろうが、アルバイト代と奨学金で、息子本人は不自由を感じていない。むしろ潤っている。私に言わせれば贅沢だ。私にくれれば大切に使うのにと思うが、それを防ぐ為に息子本人の口座に入金されているのだ。

 生活費の通帳を見せ、私の給料が入って、次の給料までにほぼ使い切ってしまう生活が分かった。私自身も改めて計算して最近3か月の通帳から引き落とされる金額、現金で引き出している金額が分かった。大体の金額でいいとの事なので、3か月の概算を報告した。

 現金で引きだしている金額は分かったが、現金で使った内容は通帳では分からない。

 そこで、1か月、レシートを保管してみることにした。

 以前、家計簿をつけていたが、財布の残金と計算が合わない事がストレスで止めてしまった。今回は、単純にレシートがあるものだけを計算して大体の食費他少しの娯楽も把握してみようと思う。

 また通帳から引き出した現金とレシートの計算がかけ離れていたりするとストレスになりかねない。何でそうなるのかね?