「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

お迎え

朝7:50に運転手が自宅を出、最初の乗者から「乗った」とメールが来たのが8:06。自分の約束の場所まで15分程度かかるものと思っていたら「来た」とメールが5分後。持って出るつもりで玄関に置いておいたごみを忘れて飛び出したが、間違いで、やはり15分くらい後に約束場所へ現れた。
 車に乗って挨拶もそこそこに今日必要なテキストを確認。
 そして次に乗る人へ電話。20代、30代、40代、60代が乗り合わせ、車中ではちょっとしたことが笑いのタネになるし、テストや授業内容などの情報交換の場でもあり、何より朝一番に持ち物の確認が出来るのがありがたい。
 二日やってみて慣れてきた。次に駐車場が空いたら契約できるよう頼んであるが、結構楽しくて、このままでもいい気がする。
 初日と二日目の講師が違ったため、入校の日と合わせて3度自己紹介するはめになり、みんなネタ切れ。
 感じるのは、前回の訓練に比べ、深刻度が深いこと。男性が多いせいもあるが、母子家庭も何人もいて、本気で生活の糧を求めている。この訓練は今回が3回目だがこの回で打ち切りになると聞いた。同じ職種で違う訓練が始まるのではとも聞くが、その先のことは誰にも分からない。
 帰りは、朝最寄駅から徒歩で来る人を駅まで送り届けるので5人乗りの車はすし詰め。
 みんな運転手の人柄に乗っかっている。