「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

職安で

選考結果が届いたその日、早速職安から電話で「手続きを」と。
 人数が多いし一人の手続きに時間がかかるため、予約制にするからと都合を聞かれ行ってきた。
 働き盛り年代らしい男性が多くて驚いたこと、基金訓練だからかと尋ねてみると、そうではなかった。この先、生活するために専門職を目指そうとすると他に無い。実際、職業訓練終了時には資格や検定を取って次の仕事に活かすよう無駄なくカリキュラムが組んである。
 「厳しいんですよ。実際・・」
と担当者。駐車場満車、ごった返す職安の中にいて、それは分かる。
 必ず課程をを修了し資格を取ると気持ちを新たにし、手続きを終えて
「行って来ます」
と席を立つと担当者が笑っていた。
「え?何?」
「いやいや」
ツボにはまったらしく止まらない。真面目に言ったんだけど。
・・職安じゃ笑っちゃいけない気がする。そんな空気。