「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

ツンデレ息子に取り憑かれている母

今週のお題「卒業したいもの」

 息子とは母親にわざと冷たく当たるものなのか?

 こちらの質問に小声で答えて聞き取れず、聞き返してうるさがられるのは茶飯事。

 今日は2人の休みが合うので、エアコンを買いに付き合ってほしいと先週から頼んでいた。そして朝から支度し、10時近くに「そろそろ出かけよう」と言ったとき、

息子「だりぃ(だるい)。行ってらっしゃい」とこたつに寝転んでゲームをしている。

私 「・・・」恨み節は言葉にならなかった。

 暫く無言で息子を見ていたが、ひとりで黙って出かけた。

 数日前に電器店を2店下見に行き、私の気持ちはその片方に決まっていた。

 行ってみると先日より店頭のラインナップが減っている気がした。

 あの時に説明してくれた店員さんが今日も居て、話しかけてきた。

私「先日はお世話になりました。今日は心を決めて来ました」

 一度話しているので話は早い。

 今日の広告の品で店員さんもお勧めだという日立製白くまくん去年モデルを10万円ピッタリで購入決定。

 でもそこに追随する加算要因多数。

 エアコン据え付け。

 廃棄ホース化粧カバー。曲がり、延長追加有。

 2階寝室なので高所作業用費用。

 現在設置しているシャープ製エアコンの取り外し、リサイクル料金。

・・・占めて支払額は136,300円になった。

 クレジットカード1括払いでおしまい!

 エディオンのクレジットカードを作れば年会費はかかるがポイントが付く。

 無料会員カードを作れば年会費もポイントも付かない。

 10万円の買い物をしているのでポイントは魅力だが、1%=1000円分のポイントより1年分の年会費の方が高い。

 携帯アプリを登録をすると無料会員カードと同じ保証内容だというのでアプリ登録だけすることにした。

 するとお得クーポンがたくさん表示されたが、クーポンを使える商品は限られていて今回の買い物には使えなかった。無料会員カードよりはアプリにして良かったとは思うが、ほとんどが今月末がクーポンの期限だった。まあ、クーポンはまた出るかな。

 お買い物記念にと、大きな紙袋を手渡された。キッチンペーパー2ロール、紅茶ポーション、クリアファイルが入っていた。

 週末のせいか、入店時に店頭ではずれ無しのガラポン抽選があってクッキング用リードとホッカイロを貰い、購入時にレジでまた抽選券を貰って末等の入浴剤3個を貰い、何だか持ち帰れる物が色々あって得した気分だった。

 10万円を超える買い物を一人でしたのは初めてだった。我ながら思い切ったものだが、エアコンは年間を通して今の時期がお買得だと聞いていたし、去年夏に熱中症になったのに冷房が効かなかったので困った。今買わなければ今年一年を見送ることになると思ったし、壊れたエアコンを付けたままにしておくわけにもいかなかった。

 結局1時間以上販売店にいた。

 息子が一緒でなくて良かったかもしれないと思った。

 この男、なかなか扱いにくい生き物で、機嫌を損ねるとあからさまにイライラを態度に出すのだ。

 

 昼頃帰宅すると息子は優しかった。

 さすがに思うところがあったのかなと感じた。

 昼ご飯にスパゲッティを用意して2人分を皿につぎ分けておいたのを見て、

息子「母さん少ないじゃん。食が細くなった? ごめんね。苦労させて。見積には立ち会おうね」

 ・・おいおい・・そんな言葉を恥ずかし気もなく言うんよなぁ。

 だからツンデレっていうんだよ❣

 いつまでも息子から卒業出来ないでいる。

 

 夕方自宅での立ち入り見積があった。配管の必要な長さが延長になれば追加で現金で払うよう言われていたのだが、見積に来た人は「担当者に伝えておきます」と言って帰って行った。気になったのは、パイプの長さ。「2mまで無料だから延長が必要」と言われたが、パンフレットには「工事費に4m含む」と書いてある。気になったがその場では言わず後でパンフレットで確認すると(指定機種)と書いてある。つまり今回のはセール品であり、指定機種ではないって事? 言えばよかったかもしれないが、現場の人には分からないだろう。その後担当者から電話があり、2階だが高所作業でなく部屋の窓とベランダを使用して作業するから高所作業料金がなくなり、配管パイプの曲がりが追加で必要なので差し引き1,540円返金されるとの連絡だった。カード支払いにしているので料金訂正の為、後日来店するよう促された。

 見積の後、息子と指定機種じゃないのか確認しようと話し、忘れないようメモしておくよう言われ、そうしていた。この電話で尋ねれば良かったのに、このメモを手元に置いて、1540円返金とか書き足したのに、尋ねるのを忘れた! ・・これだから自己嫌悪に陥る。息子だってこんな母には愛想が尽きるだろう。

 電話の間、傍のこたつで相変わらずゲームしていた息子に、

私「あ、聞くの忘れた」と言うと、ふっっと鼻であしらわれて終わりだった。