「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る元介護職兼介護支援専門員の日常

子供が売り物のキュウリを叩いて戻した。その時親は

 近所のスーパーで食料品の買い物をしていた時の出来事。

 夕方仕事を終えて保育園へ迎えに行き、このスーパーで夕飯の買い物をしているんだろうなという感じの若い女性と4~5歳位の男の子がいた。

 売り出しの段ボール箱に1本48円のキュウリがあった。

 男の子が両手に1本ずつ取り「ママ、キュウリがあるよ」と見せに行った。

 お母さんは他の棚の野菜を見ながら「キュウリはあるからいい」と言った。

 男の子はキュウリを元の箱に持って来て、太鼓のバチのように力いっぱい叩き箱に戻した。キュウリは無残に割れた。

 私はその男の子と目が合い、男の子もじっと目を合わせたままだった。

 お母さんはあちらの棚の野菜を見ており、こちらには背を向けていた。

 周囲を見渡したが店員さんは近くに居らず、他の客も自分の買い物をしていて誰も見ていない感じだった。

 私が周囲を見渡して男の子に目を戻した時、男の子はまだ私をじっと見ていた。

 私が何か言えば聞くかもしれなかったが、私は黙ってその場を離れた。

 

 モヤモヤしながら帰り、夕食の時に話した。

 私が仕事の日は主人が買い物をして夕飯を作る。

主人「大人でもぞんざいに扱う人いるんだよ。手に取った芋とかピーマンとかをポイって投げて戻す人とか」

 その光景は私も見た事がある。

息子「『今のはいけんよね』ってその子に言ってみればよかったじゃん・・うーん・・でも俺でも言わんかな・・」

 働くお母さんが大変なのは分かる。

 我が子を連れて歩いても、子供の行動全てを把握出来ないのも分かる。

 でもこれは良くない。

 私はどうすべきだったんだろう。