「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

偏見?

 採用面接を受けた。

 応募した際に電話で「斎場ですけどいいですか?」と尋ねられたのがずっと引っかかっていた。

 面接でも同じ質問があった。

「葬儀社ではなく斎場です。火葬場のスタッフですが、大丈夫ですか?」

 通夜や葬儀をする葬儀社より、私は究極最後のお別れをする火葬場がいいと思っている。

 3人の面接官の一人が、親戚全員に自分の職業を伝えてはいないと言った。

 父親に反対されたが、自分は誇りを持ってこの仕事をしているとの事だった。

 私は同居の主人と息子に「受かるといいね」と言われて面接を受けに行ったのだが、そう念を押されると心配になる。 

 面接の後、その足で実家へ向かった。

 母は不在だったが、父に話すと反対された。経歴の汚点になる、と。なんで?と尋ねたがハッキリとした答えは無かった。

 そういうものなのか?

 それが偏見なのか?

 他の仕事があるだろうに・・

 そう言われると、それに反発してまでどうしてもこの仕事をしたいと思うか否か、自分でも考えてしまう。

 将来、これが理由で子供達が結婚出来ないとかいうリスクがあるだろうか?

 それこそハッキリ言われないかもしれないが、親戚筋に関係者が居たら避けられるとか・・? ・・それって最悪・・

 介護だって偏見あったと思う。3Kとか言われて。今でこそコロナで多少見直されて手当てが給付されたりもした。介護はいいけど火葬場はダメ? なんで?

 私が世の中を知らな過ぎる?

 教えて下さい。