「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

高齢者入居施設にカメラを設置する是非

 高齢者入居施設で個人の居室に定点カメラを設置する所はどれくらいあるのか。

 施設側が見守りを目的として設置する場合。

 入居者家族の希望でその方の居室だけに設置する場合。

 

 施設が設備として設置している場合は入居の際に本人、家族に同意を得る。入職する職員にも通知する。この場合職員は見守りし易い。

 逆に設置をしていない施設で個人の居室に家族の希望で自分の親の様子を見守る目的で、自身で用意したスマホ連動型カメラを設置する事を検討する場合は?

 

 現在個人の居室に電化製品を含め持ち込みを制限していない。個人で冷蔵庫を持ち込む人もいる。

 カメラは?

 高齢者住宅で独居ならアリかもしれない。

 特養やグループホームのような共同生活では?

 他者が映りこむ可能性が無いとは言えない。

 設置を希望する家族が、他の入居者全員と職員全員、新入居者、新入職者がある度にその同意を得る必要があるだろうが、現実問題として難しいのでは?

 時代の変化とも言える。

 核家族化が進み、カメラ、ポット、GPS、センサー等あらゆる企業努力もあり遠隔地に住む家族が高齢の親を見守れるシステムがある。

 親を思う気持ちは今も昔も変わらないのだと思う。

 これから入居を考える人が、カメラは有る所が安心と考えるか、嫌だと思うか。自分の部屋で自分の家族だけが見るなら? 隣の部屋には隣の家族が見るカメラがあるとしたら?

 家族はどうか。

 色々な立場で意見を求めたい。