「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る元介護職兼介護支援専門員の日常

仕事のモヤモヤを解消する術

お題「わたしの仕事場」

 季節は秋。緊急事態宣言が解除され、居住市主催のウオーキング大会が予定通り行われた。

 3人~5人を1グループとして申し込む事になっているのだが、3人目がなかなかいない。子供を通した母親同士の仲良しグループでは膝痛で歩くのは難しかったり、日程が合わなかったりで3人以上のグループが組めず、他者を誘う事は避けて話を白紙に戻した。

 諦めかけた期限前日、出勤した時に出会った他部署の職員Aに声をかけると、その場で「面白そう!」と快諾。実はAと私は同級生で、子供同士も同級生で、この職場で数年ぶりに出会って気安く話せる貴重な職員。でも2人。他の誰に声をかけようかと思案するうち、一日が過ぎて、とりあえず2人でエントリーをした。

 締切りを過ぎたがパート勤務Bを誘って参加申し込みが確定した。行事の1ヶ月前だった。

 大会前日夜から当日朝にかけて雨が降ったが、開催予定時刻には曇り、天気予報は晴れ。おしゃべりしながら、チェックポイントでクイズに答えながら、6km歩いた。

 そして閉会式まで1時間弱あったので、人通りの少ない所に座って明日筋肉痛になるかもね、等3人で当たり障りの無い話をしていた。そしてもうすぐ時間になる頃、少し勇気を出して気になっていた事を尋ねた。

 パート勤務Bは私が今の事務所の今の位置に就く前に、この位置に居た人だった。

私「お局様って、難しい人?」

 何かあったのかと尋ねられたので、先日の大声吐き出し事件を話した。

 2人は驚きながらも、在り得る事だと理解を示した。

 さすが前に居たBは心得ていた。

 お局様は、自分の領域や世界を崩される事を極端に嫌う人。どうしたいのか、したくないのかをこちらから尋ねて伺いを立てていた。事務のキャリアが長くてきっちり仕事をする人だからプライドも高い。天然さんがしてる事を隣で全部見てると思う。抜けてたり忘れてたりすることを指摘してくれる。助かる事も多い。・・・

 閉会式の後、3人で記念写真を撮って「お疲れ様でした」と解散した。

 誰も「お昼ご飯食べよう」とは言い出さなかった。

 大会1ヵ月前にこの3人でエントリーしたのが、縁のような気がした。

 大会直前に事件があって私は塞いでいたので、このタイミングで相談出来たのは不思議な幸運だった。

「そうなんだね。大変だね。お局様には周りのみんなも同じように思ってるし気を遣ってると思うよ。私も声かける時には気を付けてるもん。的確なアドバイスが貰えて良かったね」と後日、他部署の職員Aが言った。

 あの時勇気を出して話して良かったと思った。

 ずっと自分の中で抱えて沈んでいた。

 職場の人とは適度な距離を保ち、良い関係を築いて居心地良く過ごしたいと思っている。

 仕事そのものより難しい。

 上手に生き抜く処世術を得られずにいる。