介護職の日常

高齢者入居施設に勤める介護支援専門員の仕事と家庭。

宣言解除 施設の対応

    コロナ関連宣言の期限で自粛が緩和されてから、介護業界でも変化が起こっている。

 施設での対応も、これまで居住市町圏域内での感染者「0」が2週間続いたら面会が可能になる事になっていたが、実際に「0」が2週間続く事は無く、実質、面会は出来なかった。

 それがここに来てその制限は緩和された。

 面会希望者がコロナワクチンを2回接種しているか、検査で陰性であることが証明される事。

 完全予約制で一度の面会は3名まで、15分以内。

 施設入口ガラス扉を挟んで、又は外テラスでテーブルを挟んで2m以上離れて面会する事。

 1日に3組まで。

 朝礼で施設長が言った。

 面会をご希望されそうなご家族にはお知らせするように。今後、第6波、又はインフルエンザが流行する時期と重なれば、また面会を厳しく制限せざるを得なくなる時が来るかもしれない。気候の良いこの時期、ほんの2か月程度かもしれない。お看取りの入居者様でなくても、高齢者は体調を崩す事もある。会えないままに亡くなる事があれば、ご家族は生涯に渡って後悔されることになってしまうかもしれない。今、会えるならその機会がある事を皆さんにお知らせして、会えなかったが為に後悔をされる事のないように、と。

 ここ一か月の間に、2人看取りがあった。

 特養のケアマネが相談員に、昼ご飯を食べながら話していた。

 面会も自由に出来ない状況で、家族は納得しているんだろうか、と。

 私も、これまで同じように思っていたので、ケアマネの気持ちが良く分かった。

 同じ事務所にその気持ちを話せて分かってくれる相談員がいるのが羨ましくもあった。

 看取りによって空室になった部屋へ、特養への入居を希望していたグループホームの入居者が、スライド式に特養へ入居になった。これまで私が介護をしながら支援計画を作成し、家族ともやり取りしていた方だった。特養の入居前カンファレンスに来苑され、私が玄関にお迎えした際、嫁様は

「あああ、久しぶり!」といきなり私の手を握って喜んで下さった。

 新しい環境やスタッフに心細い思いを抱いているのは入居者本人だけでなく、家族もまた同じなのだと思った。

 私は今年3月に足の手術をして療養し、6月に職場復帰した時から介護職を解かれ今の事務所に在籍している。法人本部で、法人全体を見渡せ、職員全員に関わるようになった。誰がどんな立ち位置で、何を考えて、どのように動いているのか、ようやく見えて来た。

 新しい仕事に戸惑い介護現場と少し距離が出来て何となく複雑な気持ちを抱えながら、今の自分に出来る事をする。

 追われるような毎日を送っているが、家族の気持ちに寄り添い応える事は、これからもこれまで通り私の大切な仕事なのだと改めて思った出来事だった。