「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

風邪ひいた

 どうやら貰ってしまったらしい。私も含め、ユニット全体に蔓延してしまっている。熱も鼻水も無いのだが、咳がひどい。空咳のようだが、時々黄緑色の痰が出る。

 これが意外に長引き、寝ている時が特にひどい。咳をするとみぞおち辺りが痛む。

 腹立たしい事に、風邪を持ち込んだ大元の職員はケロリと完治していて、子供が熱を出していると言う。きっとあなたが移したのよ。

  さぼさんも結局あの翌日も回復出来ず仕事を休み、その後の公休が明けてようやく出勤してきた。

 

 夜勤明けで帰る直前、ショッキングなニュースが。

 ユニット間で移動がある。

 今年入職したが隣ユニットでどうにも続けられなくなった職員が来月移動してくる。それに伴いこちらから隣へ移るのは私より先輩職員。割合わなくね⁉

 こちらユニットに移動して来る職員にはリーダーが同行として付く。もしこちらでも続けられないとなったとしてもこれ以上の移動は考えないとの上の方針だ。

 育てられなければ一人分の戦力を失う事になる。

 

 利用者が十人十色であるように、職員もまた一癖も二癖もある。私だってその一人だ。

 今出来上がっているこのユニット内の調和は、職員全員の努力のたまものだと私は考えている。

 多少の波風が立っても、暫くで穏やかな凪になって欲しい。