「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

2013年にやりたいこと

ずばり、「苦手な人の克服」。
 ・・・本当は「専業主婦」と言いたいところなのだが、事情が許さず叶わないのは明々白々なので、必然的に
「やりたいこと=仕事で頑張らねばならない事」ということになる。

 まず職員。
 いやこれは、これまで通り「君子危うきに近寄らず」でいく。あえて波風たてないよう、「はい」で通す。

 次に、利用者。
 これ、困った。120人位いる利用者の中で超苦手な男性が一人いる。
 足が悪いくせに草履を履いて来る。リハビリの療法士と喧嘩して以来リハビリを受けようとしない。
 風呂は超熱好きで他の誰も一緒に入れない。一番風呂を超熱くして彼を入れた後で、水全開で次の利用者に入ってもらわなくてはならない。しかも長風呂。でもって、着替えの間も含め、
「○○とは一緒に入りたくない」
とわがままを言う。足も悪いが手も悪い為、着替えは職員の手を取るし、時間もかかる。言わずと知れただろうが、口も悪い。
 魚アレルギーで、全身にじんましんが出る。昼食では、魚は他の食材に変更しているが、本人曰く、味噌汁のだしのせいで良くならないらしい。
「うちの女房は湯にとろろと玉子を入れて汁を作る。ここでもそのくらい出来るだろうが」
などと平然と言い、それ以来汁も昆布でだしをとるなど、調理場にも迷惑をかけている。バイキング料理の日に「食べる物がなかった」と後日まで文句を言う。好き嫌いも多いのだ。
 迎えは最後、送りは最初でなければならない。そうでなくても、運転手も心得ているので、
「やかましいのは先に降ろそう」
となる。
 レクリエーションには参加しない。離れた所から傍観して、他の職員を呼んで文句を言う。

 自分が「嫌い」と思うのは相手にも伝わってしまうだろうから、「好きになる」よう努力をすべき。・・・なれそうにない。
 でも、2013年が終わる頃、彼に対して「平気」になっていられたらいいと思う。