「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

事件勃発

昨日事件があった。
 月1のミーティングでその日のミスをこっぴどく叱られたのだ。私と同期入社の新人で、男性なので特浴を担当しているのだが、叱られた内容というのは、その日特浴で服の着脱を担当した彼が、入浴中の利用者の着替えの準備が上がった時点で出来ていないというもの。
「毎日毎日やっててなんで出来ないの」
「どうしたら出来るの」
 一人利用者のオムツにパットを付け忘れたらしく、それについても
「もう、信じられんミスしないで」
「外すよ!」
と、ミーティング中職員皆が集まっている席で女性主任が立て続けに非難を浴びせ、その場にいた男性上司が彼を援護していた。
「他の人だって、出来ない時はあるよ」
と。実際、入浴している間に次に入浴する利用者のトイレ誘導や脱がせる作業など、着脱担当も忙しいのだ。
 上階の主任までが便乗して責め始め、私だったら完璧に泣いていた場面だったが、気丈な彼は黙って耐えていた。私自身も未熟なため、暗に自分に言われたようで、恐ろしくなった。帰りまでに彼に話しかけるチャンスを窺っていたのだが、意外にミーティング後はあっさりと別の話題で笑顔さえ見せていたので驚いた。
 私だったらしばらく立ち直れない。
 打たれ強さも大切。
 分かってはいても、・・・
 今日一日休みだったが、明日は出勤。気を引き締めて行かねば。
 来週は休みなしの6連勤。