「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

今週のお題「私のゴールデンウィーク」第2弾

連休と大潮が重なると海が賑わう。3人で潮干狩り。
 15時過ぎが干潮なので、海沿いのどこかで食事してから掘りに行こうということになった。
 古民家の一階を懐かしい雑貨屋にし、二階で食事が摂れる海○館。その店オススメの海鮮石焼塩焼きそばと季節もので今月いっぱいのストロベリーパフェを注文し、二階にも侵食している雑貨を見ながら、おしゃべりしながら待つこと・・・絶対30分以上経って、これ以上待つなら場所を変えようという事にして尋ねると石釜がコンロで焼かれていて、「あと5分」というその厨房を見て驚いた。対面式キッチンさながらにレジと向かい合わせにコンロその隣に洗い場、ここの食品、職場の衛生管理を疑った。食べ終わった人が支払いに来ると洗い物をしていた人がレジを打ち、また作るのを手伝う。
 5分経って海老、イカ、ホタテが綺麗に盛り付けてあるその石焼器の中身を自分で焼くごとくしっかりとかき混ぜる。一緒に来たたれを一掬い入れてそのたれが混じるよう再び混ぜる。各1分間ずつと指南された。生は怖いので石器に擦り付けるようにして混ぜた。麺は普通の茹でそば麺。何がそんなに時間がかかったのか分からないが、それなりに美味しかった。
 パフェはヨーグルトの上にイチゴゼリー、バニラアイスの3層構造で、綺麗に飾られたイチゴとチョコ。
 美味しくいただいて、海にそなえ、トイレを借りると、簡易水洗!! ありうるというか、それでさえ何か不自然に感じたのは、もしかして落としのほうが自然だったのでは・・
 結構掘っているらしい人達がいる辺りで海に下りて掘り始め、1時間過ぎた頃、腹痛。
 どうしてもトイレに行きたい。
 すると連れが「もう一人に知らせてくる」と遥かかなたで掘っている所へ行ってしまった。この一人だけが携帯を持っていないのだ。トイレだけ行ってすぐ戻るから車のキーをくれといっても、自分の車だから自分で運転すると言い張ってキーをくれない。
 連れの連れが、「見入りが少ないので一緒に帰る」と言い出して、荷物を片付け始め、全部持って移動して来る。
 そんなものはどうでもいいから早くトイレに行きたい。
 何故分かってくれないのか。ほかにも潮干狩りの家族連れがいるので、この切羽詰った状況をその広い海で叫ぶわけにはいかない。
 連休で人気のない役所でも正面扉の鍵が開いていたので神を見た気がした。おまけに入ってすぐのところに男女共用トイレ。共用だろうが別だろうがどうでもいい。この際トイレでありさえすれば。
 ・・・・・血便・・・・・
 調理師免許試験の勉強をしていたころにあった「腸炎ビブリオ」。海産の魚介類。増殖に要する時間は約10分、菌の発育至適温度は37℃・・つまり体温・・において、1時間30分で発病可能。症状は上腹部痛、水溶性下痢、血便。
 間違いない!!
 結局ド干潮まで30分を残し、見入りも無く、無念の撤収。
 帰りに連れが近くの海産物屋で採れなかったアサリを求めたがその日の入荷が無いと言われ、サザエを購入して帰途を辿った。
 1時間近くしつこく蒸したが、それでも食べる辺りが、我ながら呆れた執着心だ。
 休日救急にかかることなく1日経ち、症状は落ち着いている。
 最近、病原性大腸菌の話題が沸騰している。油断した!?