「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

試験終了

3週連続試験の強行スケジュールを終え、ホッとしている。2科目はまだ結果は出ていないが、とりあえず終わった開放感に浸っている。
 半年のコースで、最終月施設実習を除き、5ヶ月はひたすら講義。10科目の単位を取得しなければならない。現在そのうち3つが終わったことになる。
 1科目6回講義で1冊300ページ弱のテキストに従って進み、最終日は復習&試験。当然だが入校と同時に始まった4科目のうち3科目が終わる=試験なのだ。
 3つ目の試験の日、隣のFっちが所用で休んだ。するとFっちの後ろの席の男性と一緒に勉強をしようとやって来た男性がFっちの席に座り、後ろを向いてずっとしゃべっている図が出来上がった。
 当然自分は迷惑。背中を向けたり、反対側の壁にくっついてみたりして集中を試みた。だが自分だけではなかった。他の男性が講師に訴え、講師が静かに勉強するよう皆に告げた。次の休憩時間にはまた苦情。講師がまた教室の皆に、でもFっちの席に座っている男性に顔を近づけて、自席に戻るようにと告げた。
 午後、試験を始めるにあたり、数ある注意事項の中で講師が、1時間半の試験時間のうち、1時間を経過するまでは自席にいるようにと言ったとたん、後ろから
「えー、なんで? 1時間って長すぎる!」
 しかし講師は今日も動揺することなく、試験を始めた。
 Fっちは休んで良かったのでは・・・あれ聞いたらまたパニックになりかねない。
 翌朝教室に入ると部分的に空気が淀んでいる。
「大丈夫ですか?」
と尋ねると、
「この辺り一帯、燃え尽き症候群・・・」
 単純に終わったことを喜んでいる自分とは大違い。