「会社でチャンスをつかむ人が実行している
本当のルール
若者と女性が教えてもらえない キャリア・アップの法則
福沢恵子 勝間和代著
(株)ディスカバー21 中央精版印刷(株)」
いい本に出会った。
1.組織で働く以上、出世しなければやりがいも生まれない。
個人の成長とやりがいを実現するためにも、権限や責任を伴う出世は必要。
遠回りをしないよう、出世につながるルートやキーパーソンを見きわめること。
2.自分で有能だと思っている人が、はたから見て有能だとは限らない。
自分は自分でおもうほど有能ではないと心得る。
与えられた仕事は、上司の喜ぶツボを押さえながら常に期待値を超えたアウトプットをする。
3.社内政治は仕事をスムーズに進めるための情報交換のシステムとして活用する。
派閥やメンターをうまく利用し、情報を得て仕事に活かす。
自分の強みを活かして、情報網を築く。
4.働きに見合った報酬を要求しないと、なめられる。
お金は評価のバロメーター。
やりたい仕事の名のもとに買い叩かれない。
自分の仕事がどれだけの金銭的価値を生んでいるか、常に意識する。
5.企業では、一匹狼よりも、チームワークのとれる人が求められる。
群れることを嫌うのは、評価されることへの恐怖心があるから。
仲間とのチームプレイを身につければ、自分の可能性を広げることができる。
6.上司のほめ言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。
ほめられても舞い上がらない。
アサーティブ(過度に攻撃的にならず、かといって防御的にもならず、うまく自分を表現する)に断るすべを身につけ、評価につながる仕事をする。
7.たとえ正論であっても、本音を言って相手を否定してはいけない。
本音を言って他者のメンツや立場を否定しない。
自分の正しさをアピールするためでなく、
会社の利益に貢献するために発言する。
8.攻撃されたら反撃する。
いわれのない攻撃を受けたら、周囲を見方につけて反撃する。
攻撃される危険性を予期し、日頃から備えておく。
9.誰からも嫌われないでいることなど、ありえない。
全員に好かれることは無理で、ケミストリーが悪いだけと考える。
嫌われてもいいと開き直ることで、仕事の効率が上がる。
10.時間数ではなくて成果(アウトプット)が評価の対象となる。
長時間労働が自己満足と化していないか、仕事の効率を振り返る。
自分の働きがどれほどの成果を生んでいるか常に考える。
11.一見、ごますりに見える行為や習慣も、仕事を協調して効率よく進めるためには必要だ。
相手の気分をよくすることが、快適な仕事環境を生む。
信頼関係を形成することは、ごますりや媚びではないと心得る。
12.叱られたときこそ、成長のチャンスとなる。
叱られるのは学びのチャンスと受けとめる。
失敗を重ねて、そのフィードバックで成長する。
13.仕事もプライベートも充実すると、きっちり分けるという意識が消える。
仕事とプライベートは双方が良い影響を及ぼしあってこそ充実する。
ワーク・ライフ。ハーモニーを目指す。
14.産休・育休の取得を当然の権利と考えない。
産休・育休後に、復旧を望まれる人材になる。
仕事と育児の両立をしやすい会社・環境を追及する。
15.ルールにこだわらない。
ルールはあくまで状況判断のための優先順位づけのツールと心得る。
15のルールを賢く使って、組織で楽しく生き抜く。
耳(目?)が痛かったり、勘違いに気付かされたりしたが、特に8・攻撃を受けた場合、「緊急の仕事があるのに思わぬ攻撃を受けた場合、『反撃が先』」
が一番勉強になった。
はっきり言って、いじめのなかった職場を一つも経験していない。つまり、「ある」のだ。
いずれにしろ1985年の男女雇用機会均等法、1999年の改正均等法は、この著者、福沢氏と勝間氏両人のような有能な女性のためにできた法律だと思う。
つまり、最初はがむしゃらに働き、企業にとって必要な人材となって昇給、昇格し、周囲を味方を作って信頼形成、気持ちよく仕事をこなし、やりがいを感じられるようになって公私共に充実することを目指す。