「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

外国人就労

最近業種を問わず外国人スタッフが受け入れられている。

 コロナの影響で世界的に国をまたぐ移動が自粛となっているが、介護、看護に関しては菅総理の肝いりで入国が早まった。

 今年春から来る予定で住居等を施設側で手配していたものをずっと延期にしながら施設が手入れし、代金を払い続けている。ようやく今月出国してくることになったのに、出国前のPCR検査で本人が陽性が出たとのことで、また延期になった。

 来る予定で来れなかった半年以上をどう過ごしていたのだろうかと思った。

 日本に来ることになっていたばかりに自国でしっかり働けなかったのではないかと思った。

 自国への仕送りを目的に働きに来るくらいだから、生活費が必要だろう。

 介護の仕事をして、仕送り出来るほど稼げるなんて、誰が言った?

 日本国内で自身が健康で文化的な最低限度の生活も保障されるか怪しいほどの薄給なのに。

 会議の時、中止ではなく延期になった事に加え、南国から来るため、日本の冬の寒さはこたえるだろうから、古着等あればあげられるよう取っておいてと言われた。貰ったら、体もだけど、心も少し温められるだろうか。