「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

介護離職が止まらない

聞いて驚いた。

 近隣市町の介護施設が数か月のうちに20数か所閉鎖する。

 先日、母親が入所している施設が閉鎖になるから、急遽移れる施設を探しているという申し込みを受け付けた。閉鎖の理由は「職員不足」だそうだ。

 入所の方は空きがないので難しいが、職を失った介護職にはすぐに働きに来てほしい。

 介護の資格を持っている人は多いはずなのに、年中求人を出していてもなかなか雇用に結びつかない。新人もすぐに辞めたりする。

 例えば、私の給料は・・・

基本給14万円だったのが、2度の昇給で15万円になった。

その上に、役割についた職務手当、ケアマネ資格手当、夜勤手当5千円/回、介護を受ける方々から広く頂く処遇改善手当、・・・

 はっきり言って、介護職で月給が20万円あれば多い方だ。

 シフト勤務で、休みは30日の月は8日、31日の月は9日あり、「祝祭日」という考え方は無い。考え方が無いので、手当もない。

 当然ゴールデンウイーク10連休なんてある訳ない。

 今月就職したばかりの娘が「初めての給料!」とメールを送ってきたが、私とほぼ同額だ。驚愕。娘は10連休だから帰省するが、自宅に居るのは予定の無い数日のみ。

 入院など、傷病を理由とした有給消化以外は、ほぼ使えず年度末に消える。

 私は昨年度娘の引っ越しの為に1日だけもらった。

 有給使えず、仕事は増える一方。事務の為に充てられた勤務日にも現場の人員が足りずに現場に入った結果、溜まった事務仕事は夜勤中に自分を追い立ててする羽目になる。毎度の事だ。

 やってられない。