「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

国家試験の中日

娘は国家試験を1日置いて2種類受ける。保健師と看護師。その中日の今日、娘からラインがあった。
 宿泊ホテル近くにディズニーストアがあるらしい。行きたい、でも行ってる場合じゃないのは分かってる・・・と葛藤している。
 娘のミッキー狂は理解し難いレベルなのだが、それが心の安定になるならば、一時間だけ行ってくるかと問うてみた。こんなこと勧める親は私くらいかと尋ねると「そうね」と言う。一緒に受験する友人が、近くに好きなキャラクターショップが期間限定であるから行きたいと言うと母親に「行ってる場合じゃないでしょ!」と叱られたらしい。  
 ディズニーショップは期間限定じゃないよねと私が言うと、「ディズニーはいつだって期間で商品が変わるからある意味期間限定なの!」とムキになって言い返してきた。
 

 これまで毎日朝起きて夜寝るまで勉強していた。娘なりに頑張っていたことを私は知っている。
 以前、有名国立大学の受験性は試験前の一週間、パチンコをして頭の整理をすると聞いたことがある。それが本当かどうか分からないけど、頭の整理を名目に一時間だけ行ってみるかね。期間限定でミッキーのお守り的なのをゲット出来るかもよ。そう言うと
「おおお。さすが、わが母は言う事が違う!」と娘。
「結果は自己責任で」と返しておいた。

 そんなやりとりをした後、娘がどうしたのかは分からない。
 娘は私にどんな答えを求めていたのか、これで良かったのか。

 明日の試験が無事に済むまで、私は毎日近くの八幡宮に参る。
 親って無力だといつも感じている。