「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

健康診断で呼び出し!?

半年の一度の職場の健康診断。そのために週一の休みが宛がわれる。
 朝8時半の開始時間から、1時間で終わった。尿、血液、身長、体重、体脂肪、心電図、レントゲン、腰痛検査、そして最後に各検査結果報告と診察を受け、聴診器を当てられて、終わり。
 診察室は受付の隣にあり、診察室を出た所で
「今日はこれで終わりです。」
と言われて帰る道すがら買い物などして帰宅。
 携帯が鳴った。
 職場の番号。
 私昨日何した?
 恐る恐る出るとセンター長。休みの日に聞きたくない声。
「診察受けずに帰ったって? 病院から電話かかったから、2時半までに受けに行って。」
 
 
 肝臓の数値が悪く、内科を受診して詳しく診てもらうよう、最後の診察の時に言われた。それって、今日?
 色々考えながら車を走らせる。
 
 受付で待つ間に、係の人が来て、
「帰る前に診察を受けなくちゃいけないんですよ」
と言われた。「順番、次ですから」と。
 そして案内されたのはさっきと同じ受付の隣の診察室。

 医師は違う人だった。
 が、そのカルテを見て気づいたようだった。
 でも、隣町からはるばる来たし、せっかくだからもう一度話してもらうことにした。
 説明した後で、
「・・・さっきも同じでした?」
 同じ検査結果を説明するのに違っても困るが、医師も話し辛そうだった。記録がその場になかったので、聴診器ももう一度当てられた。診察「済」のチェックがされていなかったために、手違いが起こったらしい。一度自宅に戻ったので、せっかくだからと、実は数年前に肝臓に血管腫が数個見つかって経過観察になっていたので、その際の結果を携えて再診察に望み、尋ねてみたが、今回は内臓脂肪で、血管腫とは全く別物という説明を受けるに至り、両方合わせて検査を薦められてしまった。
 体脂肪も内臓脂肪も底値なのに肝脂肪だけ高いのはまずいのは分かる。

 
 医師に申し訳なさそうに、「受付に伝えておきます。」
と言われ、受付を通って帰った。受付では
「お疲れ様でした。」
と言われただけだった。
 
 貴重な休みが終わった。