「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

今週のお題「サンタクロース」

我が家のサンタは金欠で、プレゼントどころではない。
 来春中学と高校へのダブル進学となる我が家では、せめて二人の通学のための自転車をクリスマスにと考えている。
 お金がなくて困っていると、現在小学6年の息子が言った。
「自転車はサンタさんに頼めば?」
 ・・・・・え?・・・・・
 去年、おととしと、クリスマスが来るたび
「サンタさん、実はお父さんなんでしょ」
と言っていたのに。しまった!! 
「そんなことない。信じる子にだけサンタさんは来るんだよ」
なんて言ってクリスマスの早朝、枕元にプレゼントを置き続けたことが、今になって悔やまれる。でも可愛い。その年になっても本当に信じているなんて。
 そんな高価なものを頼んじゃサンタさんに気の毒よ、と言ってみようか。
 いや、でも、そろそろ現実を知るべき時ではないか。
 この子なりに、我が家の家計を気にして、
「お父さんには無理だから、サンタさんに」
と言っているのも分かる。しかしここまで来ると、この子がどこまで理解可能なのか親の私にも分かりかねる。
 いきなりクリスマス当日プレゼントが無かったらショックかしら。違う品物を考えるべきか。せめて小学校の間は信じさせてあげようか。
・・・・・う〜ん・・・・・