「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

今週のお題「小さい秋、見つけた」

隣町のデイサービスセンターに勤め始めて1ヶ月になろうとしている。必死で一日一日を過ごしてきた結果、ブログは一ヶ月ぶりとなってしまった。
 デイサービスとは、「通所介護」とも言い、要介護状態になった利用者が可能な限り居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、通所により必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことを目的としている。
 送迎、食事、入浴、アクティビティを提供し、本人の自立支援と家族の負担軽減を目指す。常駐の理学療法士作業療法士による機能訓練、昼食後毎日する口腔ケアも、加算のある人は歯科医による特別ケアをうける。看護師も3人常駐し、利用者一人ひとりのチェック体制は万全。
 夏の間徹底して日焼け対策した甲斐も虚しく、毎日の送迎で今になって小麦色。自分は送迎バスの中でもまるで余裕なく、手落ちが無いよう・・・でもまだ注意事項満載。付き添ってくれるベテラン介護員と利用者の会話が聞こえた。
彼岸花が綺麗ですね。」
「ほんと、よく忘れずにこの時期に咲くよね。私は忘れてばっかり」
「そんな事ない、大丈夫ですよ。」
 一ヶ月前、職業訓練を終えた翌日に採用通知を受け、すぐに働き始めてから、季節は変わってしまっていた。
 高校の福祉科を出て4年目で副主任をしている人が、
「慣れてきたなと思えるまで3ヶ月くらいかかった」
と言っていた。3ヶ月たったら、冬になる。