「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

うちの「マッキー」

先日の空手スクールは、翌日の近隣大会とセットになってて、大会の開会式後、二人の講師がそれぞれ演武を披露された。
 ざわついていた会場が、このときばかりは静まり返った。
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 いや、書こうとすることはそれではなくて、前日の練習の最後に先生にサインをいただけるサービスがあり、色紙と黒マジック「マッキー」を息子に持たせていたのだが、そのペンを先生に
「翌日返すから貸して欲しい」
と言われたと息子。うちは色紙だったが、子供達は自分の防具や、バッグ、Tシャツなど思い思いの物にサインをもらっていた。他の子が、「ペンを渡さなくても自分の物にサインしてもらえる」と言ったというから、うちの「マッキー」活躍したね。
 そして翌日。その演武の終わりと同時に開会式が終わり、講師の姿はそれっきり・・・
 かくして、うちの「マッキー」は、光栄にも講師の鞄に入り山梨へ!? 名前シール貼ってたのよねぇ。
 気がついてもらえるかしら。
 「あ、あの子の」と思い出してもらえるかしら。
 剥がされたりして・・・
 捨てられずに使ってもらえればいいか。
 とか何とか、子供はあっさり忘れているが、親ばかりが空想やら妄想やらしながらうちの「マッキー」の行方を案じるのであった。