「生きる」を考える

斎場にて人生の終焉を見送る 元介護職 兼 介護支援専門員の日常

今週のお題「私のゴールデンウィーク」

お金をかけない遊びはあるもので、共通意識を持った人が集まるものだ。
 市の広報に小さく掲載されていたウオークラリーに参加。その昔参勤交代やお輿入れがあった宿場町や縁の神社仏閣、塚を辿るコース10数km。
 自分は友人に誘われて初めて知り、当然初めて参加したのだが、地元では既に馴染みの催しらしく、笠をかぶり、侍もどきの格好をした数名を世話役の目印として、資料、保険料代200円を払い、50名近くと見受けられる2歳〜85歳の老若男女が列を作った。
 地元の小さな駅前を出発し 6時間かけて5つ向こうの駅を目指す。要所要所で土地名の由来など聞きながら歩く。土手に蕗を見つけて夕飯を想像したのだが、昼休憩の時間に本当に蕨を採った方に頂いた。産地直送、新鮮そのもの。贅沢この上ない。
  最終目的地の駅前に新しい施設が建っていた。最近求人が出ていた施設。電車の時間までまだ間があったのでちょっと寄ってパンフレットを数枚貰った。訓練を受けるようになって、あちこちの施設が目に付くようになった。「こんな所に職場が」と。
 日頃エコノミー症候群気味の体にはさすがに堪えた。
小さな無人駅から1両編成のディーゼル車をすし詰めにして、20分で元の駅に到着。6時間かけて歩いた道を車窓に見ながら。
 そんなもんよね・・・足は限界。頭痛も酷い。
 帰りに思いがけなくその日筍掘りに行った友人が駅までその収穫物を届けにわざわざ来てくれた。湯掻いてあって温かい。ありがたい。
 200円で心もリュックもいっぱいに、天気も気持ちもあたたかい
連休初日となった。